Entries

さとうみつろうさんのブログ

あのベストセラー『神様とのおしゃべり』の著者、さとうみつろうさんとお会いしました。

さとうみつろうさんのブログ『笑えるスピリチュアル 知ってるトキはシっている』に掲載して頂きました。
http://ameblo.jp/mitsulow/entry-12182498590.html

鎌倉会議へのクラウドファンディングのお願い

鎌倉会議へのクラウドファンディングのお願いを以下に掲示します! ぜひよろしくお願いいたします。

【クラウドファウンディングへの協力のお願い】

◆「心」と「体」の幸せのあり方を鎌倉から世界に発信したい!◆

という思いのもと、心(内的宇宙)と体(身体宇宙)をテーマにした本当の幸福について日本の叡智を集結し発信する『鎌倉会議』という10月に北鎌倉 円覚寺佛日庵にて実施する企画を立ち上げ、現在準備しています。

当日は各分野で活躍する60名のとても素晴らしい方々に集っていただける事になったのですが「この当日の内容を参加者だけに閉じておくのは大変もったいない!」との思いから、海外にも発信する動画映像を制作するための費用を集めるクラウドファウンディングプロジェクトをこの度スタートすることにしました。

◆鎌倉のクラウドファウンディングサイト iikuni(いいくに)
「心」と「体」の幸せのあり方を鎌倉から世界に発信したい! ! ~鎌倉会議を世界に~
http://iikuni-kamakura.jp/pj/IknE6283621

鎌倉会議にて話される「心」と「体」の日本の叡智を鎌倉から世界に発信し、幸せの和を広げていければと思っております。

ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!!

◆鎌倉会議とは?

実行委員長である、幸福学を研究する慶応大学SDMの、わたくし前野を中心に、
NPO法人世界連邦21世紀フォーラム理事長の木戸 寛孝さん、
CTIコーチンングを展開する株式会社ウエイクアップ代表取締役の島村 剛さん、
System Awareness Consulting代表であり、一般社団法人日本プロセスワークセンター前代表理事の横山 十祉子さん、
株式会社HeartToEarth 代表取締役 原田 直和さんらと企画しています。

当日の講演者は以下メンバーを予定しており、その他の参加者も、医療界、教育界、企業組織変革、社会企業家育成などの各分野で活躍される方々となります。

◆鎌倉会議の講演者

・出羽三山羽黒山の山伏、星野 文紘さん、

・曹洞宗 国際センター長、藤田 一照さん、

・『心と体を変える “底力” は “腸” にある 腸脳力』の著者である
サイエンスライターの長沼 敬憲さん、

・時代を先駆ける本を数多く編集されてきたNHK出版の編集長、松島 倫明さん

・コミュニティデザイナーアーティスト 菊池宏子さん

・ZEN2.0(http://zen20.jp)発起人 株式会社ennmono 代表取締役三木 康司さん

◆鎌倉のクラウドファウンディングサイト iikuni(いいくに)
「心」と「体」の幸せのあり方を鎌倉から世界に発信したい! ! ~鎌倉会議を世界に~
http://iikuni-kamakura.jp/pj/IknE6283621

の支援をよろしくお願いします!!

ハッピーワークショップ@ハワイ島

ハッピーワークショップ研究のためにハワイ島に来ています。

ツリーハウス
カロコハウスにあるツリーハウス

レインボウツリー
カロコハウスにあるレインボーツリー

星空
カロコハウスから見た星空

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月(月齢2日)

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ワイピオ渓谷で見た赤い花

菩提樹
印度菩提樹の木

瞑想
印度菩提樹の木の下で瞑想してみました

太陽の光
太陽

赤い溶岩
流れる赤い溶岩

クレーター
キラウエア国立公園(ハレマウマウクレーター)

クレーター小
キラウエア国立公園(キラウエア・イキクレーター)

虹
キラウエア国立公園で見た虹

「幸せ」を製品・サービスの設計変数に

あらゆる仕事は人々の幸せのためにあると思います。だとすれば、あらゆる仕事において、「幸せ」は陽に設計編数として考慮されるべきだと思います。

たとえば、カメラの設計変数は何でしょうか? オートフォーカス速度、画素数、鮮明さといった性能でしょうか? 価格や重さでしょうか? それらの設計変数も重要ですが、もしもカメラが人々を幸せにするためにあるのなら、「人々の幸せに寄与すること」が設計変数に入っているべきではないでしょうか?

それは、すべての仕事にあてはまることではないでしょうか?

このため、私は、「幸せ」を、モノ作り、コト作り、町作りなどの設計変数にするための研究を行っています。このことを実践することによって、世界人類全員が幸せに暮らす世界の実現が近づくと考えるからです。

我々の研究にご興味のある方、お気軽にお問い合わせください! いっしょによりよい世界を創りましょう!

今日(2016.6.19)の日本経済新聞に記事を掲載して頂きました。ありがとうございます。

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1000いいね

20年間、待ちに待った日が来ました。息子の二十歳の誕生日! 息子と飲んでます。

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数日前、上の内容をフェースブックに書いたら、なんと1000を超える「いいね!」をいただきました。自分でもびっくり。確かに、これまで、フェースブックに色々と投稿してきましたが、ほのぼの家族ネタと、「新聞や本に掲載されました」報告に多くの「いいね!」をいただける傾向があると思っていました。このたびは、これまでの「いいね!」数を大きく超える「いいね!」に自分でもびっくりしました。「いいね!」してくださった皆さん、ありがとうございました!

あまり数に一喜一憂すべきではないんですけどね。人と比較できる財は「地位財」といって、長続きしない幸福のもとであることが知られていますので。とはいえ、確かに、短期的な(長続きしない)幸せは、感じました! ありがとうございます。

RETREATー森と共に、歩む日々。

お世話になっている 株式会社森へ の森のリトリート。
その内容が本になりました。

RETREATー森と共に、歩む日々。

kindle版のみ。300円です。私はkindleを持っていなかったので疎かったのですが、kindleアプリをPCにインストールすればPCでも見られます。

森の美しい写真にいやされます。森のリトリートのノウハウが全部惜しげもなく書いてあります。お得過ぎです。

森のリトリートとは何かを知りたい方は、私の本も読んでみてください!

幸せの日本論 日本人という謎を解く (角川新書)』 森のリトリートのことも述べています。

人生が変わる! 無意識の整え方 - 身体も心も運命もなぜかうまく動きだす30の習慣 - (ワニプラス)』 株式会社森への山田博さんと対談しています!

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日本から幸せと平和を発信しよう

五井平和財団主催「講演会シリーズ:21世紀の価値観」第46回 開催のお知らせ
『日本から幸せと平和を発信しよう』

講師:前野隆司
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科委員長・教授

2016年6月28日(火)18:30~20:00(開場18:00)
東京ウィメンズプラザ ホール

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では、人間に関わるあらゆるものごとをシステム(要素の関係性)と捉えて新たにデザインし、マネジメントするという教育・研究を行っています。本研究科の教育・研究対象は、技術システムから社会システムまで幅広いという特徴があります。
そのなかで、講演者は、「幸福学」を専門とし、”幸せな人生のデザイン”や、“人々を幸せにする製品・サービスのデザイン”の研究を行っています。
「日本から幸せと平和を発信しよう」と題する本講演では、研究してきた”幸福学の基礎(幸せの4つの因子)”について述べると共に、システムとしての日本の構造を分析し、日本が世界の幸福と平和のために何をなすべきかについて述べたいと思います。

Counting Stars

One Republicの“Counting Stars"という曲をご存知ですか? 2013年リリースの曲。

大学2年生の息子が、めっちゃかっこいい曲があると教えてくれたものです。遅ればせながら、はまってますw

Counting Stars/One Republic
視聴回数 1,265,373,180 回(なんと12億回!)

Counting Stars/Alex Goot, Kurt Schneider, and Chrissy Costanza Cover
視聴回数 4,777,474 回(カバーの方も、470万回!)

僕が何度も聞き入り、耳に焼き付いているフレーズ集(+僕の和訳(意訳)):

No more counting dollers. We’ll be counting stars.
ダラーを数えるのはもうたくさん。これから僕たちは、星を数えていくよ(たくさんのお金を目指すのではなく、それぞれの多様な夢を目指すよ)。つまり、地位財(長続きしない幸せ)よりも非地位財(やってみよう!因子)へ。 画一的な価値観から、多様な価値観へ!(あなたらしく!因子)。それもみんなで(ありがとう!因子)、前向きに(なんとかなる!因子)。

I feel something so right doing the wrong thing.
I feel something so wrong doing the right thing.

世の中で間違っていると言われていることをしている時に、実は正しいことをしているのではないかと感じるんだ。
逆に、世の中で正しいと言われていることをしている時に、実は間違ったことをしているのではないかと感じるんだ。

Everything that kills me makes me feel alive.
あらゆる過酷な試練に挑んでいる時に、僕は、生きていると感じるんだ。

あー、いい曲。みなさん、ぜひ、歌詞を味わいながら、何度も聴いて下さい。かっこいいです。メロディーも、歌詞も、リズムも。世界中で、12億回聴かれているだけのことはあります。この曲を教えてくれた息子に感謝。幸福学ですね。

山中湖

山中湖に来ています。

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龍潭寺

2017年度の大河ドラマの主人公井伊直虎ゆかりの寺、龍潭寺@浜松市に来ました。臨済宗の禅寺で、庭が美しいです。

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学位授与式

今日は慶應義塾大学大学院の学位授与式。

私たち慶應SDMでも、修士課程7期生と博士課程6期生が巣立っていきました。

今年はいろいろなものを頂きました。

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慶應SDM 7期生限定、修了祝い名前・SDMロゴ入りグラス+赤坂ビール+ホッピー学位授与お祝いバージョン

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木をレーザーカッターで削って作ったネームプレート

デザインと革新

読破!!!

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デザインと革新(太刀川 瑛弼 (著)、パイインターナショナル、2016/2/22)

慶應の授業もお願いしているnosigner太刀川さん(4月から、慶應義塾大学の全学部!の学生向けに英語でInnovative Design Project (現代ビジネス論I)を一緒に教えます!)のこの本はすばらしい。みんな、買って下さい!

「うんうん、確かに」ないしは「なるほどー」とうなずかざるをえないような深い内容がちりばめられています。しかも、はっとさせられる絶妙の表現で。しかもそんなすばらしいtipsが50個も。

2015年12月のミラツクのイベントでパネルトークをした時に「太刀川さんは天才!」と言ったら隣にいた太刀川さんに「僕は天才ではありません!」と反論されたことが記憶に新しいですが、本書を読んで「やっぱり天才的だよなー」と思いました。大切なことを切り取り表現する感性が天才的。

太刀川さんが「自分は天才じゃない」と言った理由は「努力もせずに才能だけで仕事をしているような人ではないよ」という意味だったのだと思います。もちろん、本書に書かれているようなことを、徹底的にやりきる力を持っているという意味で天才的、と言っているのであって、感性だけで何か思いつく天才、という意味ではありませんので、誤解のなきよう。

というわけで、すばらしい言葉に満ちていてお勧めです。ただし、天才太刀川さんの言葉なので、これを読んだ人がすぐに同じような優れたデザインを産み出せるかというと、残念ながらそうではないかも知れません。

なにしろ、学びは、必ず、「ある知見を、わかるようになった人にはわかるが、まだわからない人にはわからない」という矛盾した構造になっていますからね。わかっている人は「うんうん、確かに」と理解できますが、その人はもうわかっているのだから本来読む必要がない(頭の整理にはなりますけどね)。一方、「なるほどー」と知らなかったことを知って驚いている人は、実は暗黙知・身体知として完全に理解しているわけではないから、実はまだ使いこなせない、というわけです。

この、矛盾に見える構造を超えなければならないというのが教育の永遠の課題なんですよね。
もちろん、超えるための手がないわけではなく、太刀川さん本人がこの本の帯に「デザイナーになる前の僕が本当に読みたかった人生の近道になるような本を作りました」と書いているように、本書は、そこに挑んでいるものです。デザイナー(いや、ノザイナー?)だけに、わかりやすくするための工夫・実例・ビジュアルも豊富です! とにかくお勧め!

Finishedとご馳走様、Win-Winとお互い様

アメリカのレストランで食事をしていると、食べ終わった頃に、ウエイトレスに”Finished?”と聞かれますよね。和訳すると「終わった?」です。このつっけんどんさへの違和感にはなかなか慣れることができませんでした。もちろん、そういう文化なのだから何も攻める筋合いはないのですが…… 日本だったら「おすみになっておられますでしょうか」でしょうか。
食べ終わった側の言葉も、日本だと「御馳走様」です。馳走とはもてなしやその結果としての料理ですから、それに御と様を付けて二重に尊敬・尊重しているわけです。日本語の精神、すばらしいですね。

2者間で何かをする際の、“Win-WIn”と”お互い様”の違いも明確ですね。Win-Winは、せこいですねー。自分たちだけが勝とうという下心が完全に丸見えです(いや、これもそういう文化なのであって、本来、disる筋合いはないのですが)。あるいは、"give and take"。与えると得る。味気ないですねー。一方通行。それに対し、お互い様の方は、互いに御と様を付けて二重に尊敬・尊重しているわけです。相手を敬う気持ちが表れている表現ですね。それに、双方向。すばらしい。

今日、Way & I さんのハピネスフォーラムで講演+ワールドカフェを行なっている中で思ったことでした。こういう日本の良さを、少しずつでもいいので、世界に広めて行くべきなのではないか、という議論が盛り上がりました。

ちなみに、昨日とおとといのブログに、「○○し+合わせること」が日本の幸せの語源であることを書いてきました。今日のフォーラムでも、「○○し合う」ことが日本の良さではないか、という話が出ていました。確かに、日本のおもてなしはサービスとは違って双方向的である(主客融合)という話を聞いたことがあります。主人が客をもてなすだけでなく、客も主人をもてなす。もてなし合いですね。もてなしあわせ。

「○○し+あわせ」と「○○し+あい」

昨日、ブログに、以下のようなことを書きました。

みんなが、許し合い、信頼し合い、助け合い、愛し合い、尊敬し合えば幸せな世界を創れるはず。

一方、争い、疑い、蹴落とし、憎み、軽蔑し合えば不幸せな世界になる。

これを自分で見返していて気づいたことを以下に書きます。

まず、「幸せ(仕合わせ)」と「試合(仕合い)」の語源は、実は同じです。

「仕+合わせ」と「仕+合い」。

どちらも、なにかをする(act)+合う(relate)から成ります。

つまり、

許し合い、信頼し合い、援助し合い、愛し合い、尊敬し合えば、仕合わせ(正の連鎖)になり、

(必要以上に)競争し合い、騙し合い、蹴落とし合い、憎悪し合い、軽蔑し合い、化かし合うと、仕合い(不の連鎖)になる、

ということなんですね。仕返しし合う世界ではなく、助け合う世界を創りたいものです。

今日の言葉2

世界中が幸せで平和な世の中

世界中の人が幸せで平和な社会は、創れると思います(理想主義だ! という方もおられるでしょうが、理想を語らないと現実は動かないとも思います)。

昨日、三田愛さんが企画するコクリキャンプに出ている時に、実現したい未来について話し合っていて、そう思いました。

実は、皆が幸せで平和な世界を創るのは、実に簡単です。

みんなが、許し合い、信頼し合い、助け合い、愛し合い、尊敬し合えばいいだけ。

争い、疑い、蹴落とし、憎み、軽蔑し合うことを、やめればいいだけ。

世界中で行なわれている幸福学の研究成果からいうと、許し合い、信頼し合い、助け合い、愛し合い、尊敬し合ったほうが明らかに幸せなので、そうすればいいだけ。

なのに、そうとは知らず、人類はなんて愚かなことに、争い、疑い、蹴落とし、憎み、軽蔑し合い続けていることでしょう。

昨日、井上英之さんに、「前野さんのように幸せのことを言い続ける人がいるということが、今の時代に必要」と言って頂き、勇気百倍。僕の使命は、みんなと協力して、理想の世界を描き、発信して行くことなんだなあ、とやる気に満ちました!

おとといは、稲葉俊郎さんに、「本気で頑張り続ければ、僕たちが願う平和な世界は10年で実現する」といわれたことにも感動。みんなで、本気で頑張り続けようではありませんか!

今日の言葉

「自己受容」は「幸せ」と比例する

あなたは自分が好きですか?

この図を見て下さい。日本人1500人のアンケート調査結果の散布図です。縦軸の人生満足尺度SWLSは幸福度の尺度、横軸は自己受容しているか否かを表しています。自分を好きな人ほど、幸せであることが見て取れます。
SWLSと自己受容の関係
見ると、自己受容が高い人は人生満足尺度も高く、自己受容が低い人は人生満足尺度も低い傾向が、くっきりと現れています。

幸せの4つの因子を導き出した蓮沼理佳さんの修士論文(2012年3月慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科)「幸福・性格・欲求の調査アンケートに基づく幸福感の関係解析」を改めて読み返していて気付いた、これまであまり述べていなかった重要な点なので、抜粋してみました。

人生満足尺度SWLS (Satisfaction with life scale)は、Dienerによる長期的な幸福度の評価尺度です。

「自己受容」は、以下のアンケートの結果です。

「自分の人生を振り返ったとき、今までの物事の成行きを喜んでいる」
「自分の大部分が好きだ」
「自分が人生で達成したことに多くの面で失望している」(逆転項目)

蓮沼の研究の範囲では、幸せの心的要因の中で、「自己受容」が最もDienerの「人生満足尺度」との相関が高いという結果が得られています。

自分の良いところも悪いところも含めて、自分を好きであることが、幸せのために極めて重要ということでしょう。グラフを見ると、自己受容ができていなくて幸せな人はいませんし、自己受容ができていて不幸せな人もいません。明らかな傾向が見て取れます。

なお、以下の作田らの論文によると、「自己受容」は深い「自己肯定感」と関連深いと述べられています。

深い自己肯定感(実存的自己肯定感)
自分の醜いところや、人を恨んだり、妬んだりする気持ちも含め、ただそのまま、あるがままに認めることができる自己受容に伴って生じる肯定的感覚。

作田澄泰、中山芳一、コミュニケーション行為による自己肯定感向上に関する研究—キャリア教育の視点から見た道徳授業実践を通じてー、岡山大学教師教育開発センター紀要、第2号、2012、pp. 14-23

自分を好きになりましょう。いいところも、悪いところも。

MANIFESTO

"THE HOLSTEE MANIFESTO"に触発されて、幸せのためのマニフェストを作ってみました。

ちょっと照れくさいですが、公開します! HOLSTEE社のMANIFESTOに雰囲気は似ていますが、載っている言葉はその和訳ではなく、オリジナルです! (私的な利用のためのダウンロードは自由ですw)
言葉ポスター

この言葉も載せた方がいい、というご意見などありましたら、お寄せ下さいw!

みんなも、各自、自分バージョンを作ると面白いかも知れませんね。

愕然のワークショップ報告。人は制度により180度変容する。「金」か「ありがとう」か。

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今日は、私のワークショップ(WS)史上、最高に印象的なWSを体験しました。すごかった。なにしろ、ふたつのWSの対比が、すごかった。経済破綻と、祭り。

2016年1月17日、慶應SDMヒューマンラボでは『「人を幸せにするおカネ」を創るワークショップ』を開催し、約40名の方にお集まりいただきました。

参加者には、各チームが「利益の最大化」と「ありがとうの最大化」を目指す、極端な2つのビジネスゲームをそれぞれ40分ずつ体験してもらいました。

「利益最大化」ゲームでは、一部の部品価格がつり上げられた結果、市場が硬直化し、取引が行なえなくなり、皆が立ちすくみ、不信感や怒りが渦巻き、全体を非常に嫌な雰囲気が覆いました。みんなで力を合わせれば全体としての富は増えるのに、一部の価格つり上げによって、買い占めによる物不足のような市場硬直状態が出現したのでした。

一方の「ありがとう最大化」ゲームでは、様々な工夫が行なわれ、円滑でハートフルな売買が短期間で行なわれ、人々には愛と笑顔とふれあいがあふれ、実に暖かく幸せに満ちた理想郷のような市場が出現したのでした。大げさではなく、見ていて涙があふれるほどでした。特筆すべきは、「ありがとう最大化」ゲームでは、人々の幸福度が向上したのみならず、売買が早く進み、全体としての利益も増加していたことです。つまり、「(個別の)利益最大化」ゲーム以上に、「(全体の)利益最大化」になっていた点です。

要するに、社会のルールを少し変えるだけで、人の行動や感情はこんなにも変わるのか、ということを、極めて明確に、目の当たりにし、実感することのできた場でした。もちろんこうなることはある程度予測していたのですが、予想を超えた両極端な状態を、わずか40分のワークショップで創り出せることがわかった、という点が大きな気づきでした。近年、物の豊かさから心の豊かさへ、マネー経済からボランタリー経済へ、地位財から非地位財へ、金融資本から社会関係資本へ、右肩あがり一辺倒の社会から持続的な社会へ、画一化不幸社会から多様化幸福社会へ、と様々な言葉でいわれている社会構造変化の必要性を、体と心で感じることのできるワークショップを新たに世に問うた記念すべき日となりました。

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「幸せ」を工学博士とお坊さんが解明しました あなたの幸福度が上がるメソッドを大公開

「幸せ」を工学博士とお坊さんが解明しました
あなたの幸福度が上がるメソッドを大公開

という記事が東洋経済オンラインに掲載されました。
井上広法僧侶との対談の前半です!

http://toyokeizai.net/articles/-/100178

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無意識の整え方

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人生が変わる! 無意識の整え方 - 身体も心も運命もなぜかうまく動き出す30の習慣 - (ワニプラス)という本が2016年1月26日に発売されることになりました。

心身統一合氣道会会長の藤平信一氏、僧侶の松本紹圭氏、株式会社森への山田博氏、東大病院循環器内科の稲葉俊郎氏との対談集です。

あとがきにも書きましたが、『人生が変わる! 無意識の整え方 - 身体も心も運命もなぜかうまく動き出す30の習慣』というタイトルは、ちょっとウケ狙い的で、タイトルと内容が一致していないという気もします。無意識を整えるというよりも『世界の整え方』『精神世界の科学』『前野隆司 四人の達人とのパラダイムシフト対談』『21世紀はこう変わる 四人の次世代型リーダーとの対話』『五人は知っている〜心・体・世界の未来』といった壮大なタイトルの方が相応しい気もします。しかも、本書では運命の話はしていませんので「運命がなぜかうまく動き出す」保証はありません。しかし、ここは、百戦錬磨の出版社の方が決めて下さったタイトルなので、尊重することにしました。対談なのですらすら読めると思います。自分で読んでいても面白く、発売が楽しみです!

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イノベーションの幸福学

10月から連載を開始した、日経テクノロジーオンライン「イノベーションの幸福学」(前野隆司)。最初の2回は単独インタビューして頂いた記事ですが、11月の濱口秀司さんからは対談形式です。イノベーションと幸せについて探っていきます。

濱口さんとの対談記事(全4回)が終わったところですが、日経テクノロジーオンラインには「イノベーションの幸福学」の全体像を把握できるページがなく、どこから読めば時系列に読めるのかがわかりにくいと思うので、これまでの記事一覧をまとめてみました(記事が増えたらたぶんまたやります)。

【前野隆司インタビュー】

イノベーションの幸福学
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/091600011/

イノベーションは、誰でも起こせる 前野教授、創造の幸せについて大いに語る(その1) [2015年10月02日]
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/091600011/091600001/

イノベーターは、愛される変人であれ 前野教授、創造の幸せについて大いに語る(その2) [2015年10月16日]
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/091600011/091600003/

【濱口秀司さん対談】

優れたアイデアは、特許では守れない 前野教授、濱口秀司さんと創造と革新について語り合う(その1) [2015年11月25日]
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/091600011/111700004/

イノベーションを成功に導く五つの「P」 前野教授、濱口秀司さんと創造と革新について語り合う(その2) [2015年11月27日]
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/091600011/111700005/


「能力」を持つイノベーターの見極め方 前野教授、濱口秀司さんと創造と革新について語り合う(その3) [2015年12月11日]
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/091600011/120100006/

イノベーションは、1日にして成らず 前野教授、濱口秀司さんと創造と革新について語り合う(その4) [2015年12月25日]
http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/12/25/01465/?rt=nocnt

<予告編>
ちなみに、次回の対談相手は、ホッピービバレッジ株式会社の石渡美奈さんです! すでに対談の収録を楽しく終えています!

世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論

著者の永崎裕麻さんに頂いた『世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論』(いろは出版、2015年12月1日、1400円+税)を読みました。とても共感。①シェアが大事、②細かいことは気にしない、③今にフォーカス、④つながりが大事、という話。ある調査で幸せ度世界一となったフィジーに移住した著者の体験談です。タイトルには非常識とありますが、非常識というよりも僕が研究してきたことを徹底している国だと思いました。たとえば、フィジーでは、バーで他人のビールを飲むのは自然。シェア型経済ですね。ずっと昔に読んだ名著『パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集 (ソフトバンク文庫)』の内容とも通じる所がありました。若い(30代の)著者が伸び伸びとフィジーのことを書いているタッチが軽妙で、面白くてスラスラと読み進めました。日本人が忘れかけている豊かな幸せが南の島にはあるんですね。フィジーに行きたくなりました。いや、行きます! お勧めです!

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『2030年の「働く」を考える』と『イノベーションの幸福学』

今日は、『2030年の「働く」を考える』(リクルート)と『イノベーションの幸福学』(東洋経済オンライン)に記事を掲載して頂きました。

リクルート『2030年の「働く」を考える』のインタビュー記事『幸せの4因子を満たしていけば、幸せなまち、企業、社会を創ることができます』はこちら

東洋経済オンライン『イノベーションの幸福学』の、濱口秀司さんとの対談記事『前野教授、濱口秀司さんと創造と革新について語り合う(その1)』はこちら

前野リクルート
リクルート『2030年の「働く」を考える』より

紅葉の京都

2015年11月19日から23日に京都に行ってきました。22日に結婚式に出席するため。せっかくなので前後も京都へ。例年だと紅葉真っ盛りの時期のはずですが、今年の紅葉前線は遅めでした。とはいえ、赤・黄・緑の木々や寺社の美しさを堪能してきました。その一部の写真を公開します!

19日午後に京都着。昼食後、東福寺と伏見稲荷へ。

東福寺にて

東福寺

東福寺ふたり

東福寺方丈八相庭園

東福路の庭

伏見稲荷にて

伏見稲荷

20日は、常寂光寺、二尊院、祇王寺へ。

常寂光寺にて

常寂光寺

常寂光寺のモミジ

常寂光寺の紅葉と苔

二尊院にて

二尊院

二尊院のモミジ

祇王寺にて

祇王寺

3日目の21日は、南禅寺、禅林寺へ。

南禅寺にて

南禅寺

南禅寺水路閣

南禅寺天授庵

南禅寺天授庵の池

禅林寺にて

禅林寺

禅林寺のモミジ

22日は結婚式。23日は、清水寺と天龍寺へ。

清水寺にて

清水寺

清水寺の三重塔

渡月橋より

渡月橋より

天龍寺にて

天龍寺

天龍寺のモミジ

首都のティンプーにて(7/7)

日曜日は、JICAの高野さんを尋ねて、首都ティンプーへ。

まず、地元の小学校で今日たまたま開催されているというHappy Children’s Dayを、高野さん一家と一緒に見に行きました。

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上は、さいころの数字に従って動物が進むというダービー。下は、なんだか忘れましたが、やはり、お祭りにありそうな出し物。輪投げやシューティングゲームみたいなものもありました。要するに日本のお祭りの出し物のような感じです。みんな楽しそう。

僕は、どのブータン人が日本人に似ているか、ということを気にしながら見ていました。ブリアート族を共通の祖先とするだけあって、日本人とよく似た方が多いですが、必ずしもみんな日本人そっくりというわけではなく、インド・ネパール系の方もおられるようです。実際、南ブータンにはインド・ネパール系の方も多く、前にも述べたように、ブータンの人種構成は、チベット系が8割、ネパール系が2割だそうです。

次に、市場へ。1階は関税のないインド等からの輸入食材。2階はブータンの食材。1階の輸入食材の方が種類も多くきれいで安いのに、2階のブータン食材売り場の方が混んでいます。理由の一つは、ブータン産の方が有機栽培等が多いから。もう一つの理由は、なるべく自国のものを食べて自国の産業を育成しようという食住一致の機運が高いから、でしょうか。あ、食住一致ではなく、地産地消ですね。下の写真は、家族で野菜を売っている方。

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次に、ブータンの政治と宗教の中心の地、タシチョ・ゾン(政府兼寺院)へ。今日は大きな絵を公開しているというので行ってみたら、刺繍で作られた巨大な仏教絵画が3枚公開されていて、民族衣装に正装したブータンの方が長い行列を作って見学しておられました。巨大な絵は、見るだけでこれまでの罪が救われる刺繍なのだそうです。ありがたいことです。前にも書いた、まわすだけで救われるマニ車同様、見るだけで救われるというのは、念仏を唱えるだけで救われるという浄土真宗と似ていますね。

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3枚の絵を見終わって広場に出ると、無数のブータンの方が集まっておられました。ブータンの首相もおられました。皆でお経を聞いたり、お面をかぶった方の魔除けのような儀式があったり、下の写真のようなカラフルなお米が配られたり。来週の第4代国王の60歳の誕生日を前に、喜びの熱気に包まれたタシチョ・ゾンでした。

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町に出ると、町の中心部の時計塔(clock tower)広場で伝統的なダンスが披露されていてたくさんの聴衆が鑑賞していたり、いろいろな家屋や店が電飾されていたりして、第4代国王の還暦(2015年11月11日)を祝う機運がいっぱいであることを感じました。

ちょっと意外かもしれないブータンの写真を二つ。

次の写真のように、ブータンの家屋や店の壁にはいろいろな絵が描かれています。ちょっとびっくりするのは、下の写真の下側の窓の左側に描かれた絵のように、現代的価値観から見るとどうかと思うような絵が至る所に描かれていること。ガイドのウルジさんに聞くと、魔除けだそうです。昔、男性の象徴から火を噴いて悪者を退治したという英雄の伝説にあやかっているとか。

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次は、今風の若者。驚くほどのことではないでしょうが、今時の若者は、他国の若者と似ています。伝統的な衣装を着るのは、公式な場。普通のブータン人の日常の服装や髪型は、意外とふつうです。この国のあり方に不満を持つ若者も少なくないとも聞きます。今回の訪問ではそのような声は聞けませんでしたが。世界中に同じ情報が行き届くグローバルネットワーク社会。ブータンは、これからどこに行くのでしょうか。

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標高3000mの断崖絶壁の寺タクツァン僧院に行ってきました(6/7)

学会が終わった後の、土曜日。行ってみたかった仏教の聖地、タクツァン僧院へ。パロの町は標高2300m。タクツァン僧院は3000m。下の写真は、JICAブータン事務所の高野さんと。後ろの山の崖の途中に白く見えているのがタクツァン僧院です。僧院は、500mの高さの岩の途中に建っています。あんなところまで、どうやってのぼるのー!? という感じですが、高野さんとウゲンさんとともに、いざ、出発です。

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登る途中にあったのが、ブータンの至る所に見られるマニ車。大小いろいろあります(手前で僕がまわしているのが大きいもの、左手後ろに見えているのが小型のもの)が、内部にお経が書かれていて、まわすだけでお経を読んだのと同じ効果が得られると考えられているものです。インスタント経典ですね。僕もまわしました。左手に持っているのは、運転手のカルマさんからお借りした杖。

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2500mくらいの高さの所から、登り始めて3時間。一度3100mのところまで登り、そこからしばらく下ったところから、僧院を見上げた様子が下の写真です。これから800段ほどの階段を崖に沿って上ると到着です。

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あ、すみません、寺院での写真はありません。写真撮影禁止だったので。

3000mですから空気が薄く、最後の階段を上るのがたいへんでしたが、さすがに聖地。心が洗われる心地の空間でした。
寺院でガイドのウゲンさんが「15分くらい瞑想しましょう、みんなの幸せを祈って下さい」とおっしゃるので、坐禅を組んで瞑想。幸せな時間でした。空気が薄いことは、邪念の払拭のための装置なのかも、なんて思いました。

チベットから来られた何名かの若い女性が五体投地という独特の作法で祈られていたのが印象的でした。ブータンの方の祈り方も、それと少し似ています。立って、頭、顔、胸の前に手を置き合唱しあと、膝間付き、手を床に置き、頭が床に着くまで祈ります。これを、3回繰り返します。日本人の方も何人か来られていて、日本風に祈っておられました。
ブッダ自身は形式にこだわらなかったと言われていますので、各地域のやり方で祈ればいいのだと思います。もっというと、いろいろなところで述べているように、僕は、ブッダは宗教家ではなく、思想家・哲学者だったと思っていますので、当然、どんな形式でもOKだと思います。僕は、何よりも、ブッダの哲学的な思いがいろいろな形で世界中に広まり、2500年の時を経ていまも様々な人々の心に響いていることを目の当たりにしたことに感動しました。

僧院のまわりにももちろんたくさんの5色の旗がはためいていて、吹き下ろす強い風とともに、世界中に平和と幸せの願いを送り続けているようでした。なんだか、亡き父がここにいて、みんなの幸せを祈ってくれているような気がして、涙があふれてきました。日本から贈られたという鐘もあり、鳴らすと絶壁から聞き慣れた鐘の音が響き、日本が懐かしくなりました。
そんな鐘の音を聞きながら、数日間で起こった色々なことに思いを馳せました。日本人と同じ先祖を持つブータン人。同じ血を受け継ぐ和の国からも、平和と調和のメッセージを世界に送るべきなのではないか。それをブータンは僕たちに教えてくれているのではないか。

GNH国際会議で知り合ったたくさんの方々や、今日知り合った方々と、抜きつ抜かれつしながら、上り下ったタクツァン僧院。僧院そのもののみならず、長い上りと下りの時間も、実に豊かな時間でした。かなりゆっくりと上り下ったと思います。9時半に出発し、出発地点に下りてきたのは午後4時半。参拝や食事、休憩、対話も含めて、7時間の豊かな時でした(ふつうはもっと短時間と言われています(たとばこのサイト)が、僕の印象では、時間が許すなら、これくらいゆっくり行くのがお勧めだと思います!)。

ちなみに、ヨーロッパの人はトレッキングの装備万端の方が多く、日本人は僕のようにトレッキングシューズという方が主流、インド辺りの方はサンダルで来ていたり多様。この多様さも楽しめます。
第1展望台までは馬でも行けますが、馬の方はあまりおられませんでした。ガイドのウゲンさんは、馬から時々人が落ちるとおっしゃっていたので、馬に乗る方は気をつけて。

ふもと近くまで下りてきたら、雲間からの太陽光がパロの町を照らしていました。みんなの幸せを願っているブータンの方々を祝福しているようでした。途中の滝で見た虹も美しかったですし、自然からの様々なメッセージを感じたタクツァン僧院訪問でした。そういえば、高野山や比叡山に行った時の感動は今回の感動に似ていましたが、ブッダが悟りを開いた地に(日本からの距離に比べると)ほど近い、この過酷な大地での感動は、格別なものがありました。いやぁ、聖地は、侮れませんね(という感想自体が不謹慎で、すみません)・・・。

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ブータンの家庭(5/7)

ガイドのウゲンさんに「普通の民家を見てみたい」とお願いしたら民家でお昼ご飯を食べられることになりました。ガイド、運転手付きのツアーというのは、現地の生活についていろいろと知りたい場合にはとてもいいシステムですね。

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パロの町外れにある、今回訪れた民家を正面から見たところ。こちらから見るとわかりにくいですが、3階建てです。1階は牛小屋、2階は住居。3階に食堂と仏間がありました。その上に開放的な屋根裏も。

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こちらは、田んぼに面した裏門。3世代が住む大家族のようでした。家はかなり広いです。日本の田舎の家くらいでしょうか。たぶん建坪200平米から300平米くらい。ガイドのウゲンさんに、見学用の立派な家なのかと聞くと、そうではなく、田舎ではどの家もこんな感じとのこと。

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8畳くらいの広さの台所は、離れになっていました。ハエがたくさん。そういうと不潔と感じられるかもしれませんが、敬虔な仏教国であるブータンでは、ハエもカもゴキブリも殺しません。人間も次にはハエやカやゴキブリに生まれ変わるかも知れない。そんな仲間を殺傷することは基本的に行ないません。動物を食料にするとき以外は。

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3階て食事を頂いている所。右から、ガイドのウゲンさん、運転手のカルマさん、この家のお母さん。ブータンの料理はおいしいです。米には白米と赤米があり、日本の米よりもまるっこい感じですが、味は日本の米に近いです。ウゲンさんが取っているのは牛肉野菜炒め。その向こうに小さく見えているのが、ブータンで最もよく食べられているという料理、エマ・ダツィ(=唐辛子・チーズ)。その名の通り、唐辛子のチーズ煮込み。こちらでは唐辛子はスパイスではなく野菜だそうです。辛いですが、美味しいです。左側はジャガイモ料理。どの料理もおいしいです。みなさん、手で食べておられました。

このダイニングの隣に仏間があるというので見せてもらいました。小さめのお寺かと思うくらいの、8畳くらいの大きさの仏間があり、人間くらいの大きさの仏像がおいてありました。さすがにこれだけのサイズの仏像があるうちは多くはないそうですが、これくらいのサイズの仏間は、地方ならばどの家にもあるそうです。

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さらに上にのぼると、開放的な屋根裏があります。ジャガイモや唐辛子や麦を乾燥していました。米は別の倉庫のような建物の上に置かれていました。要するに、大量の穀物を備蓄しているわけです。食べ物に困らない安定した暮らしです。

みんなで食事をし、そのあとでなぜか稲刈り後の田んぼでアーチェリーをやろうと言われてアーチェリーを少ししてから、家を後にしました。

物質的には日本の方が豊かですが、質素ながら食料がたくさんあり、家族の絆が強い、ブータンの普通の暮らし。実は心の豊かに満ちあふれている国なのだと思いました。

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こちらは学会会場の近くの、パロの市街地の民家群。集合住宅のようです、たぶん。牛は放し飼いだそうです。

ブータン人はなぜ日本人と似ているのか?(4/7)

ブータン人1
ティンプーの小学校で行なわれていたお祭りにて

ブータン人2
ブータンの空港にあったDrukair (Royal Bhutan Airlines)の2次元の看板

チベット系ブータン人(ブータンの人種構成は、チベット系が8割、ネパール系が2割)を見ていて思うのは、顔が日本人と似ていること。韓国人や中国人以上に似ている印象です。あまりに似ているので、思わず「すみません」と日本語で話しかけてしまったほどです(笑)。言葉も似ています。1、2、3、4、5が、チ、ニ、スム、ジ、ンガ。日本語のイチ、ニ、サン、シ、ゴとほぼいっしょです。それから、タクツァン僧院にお隣チベットから来られていた若い女性たちも妙に日本人に似ていました。なぜ、こんなに離れた国なのに、ブータン人やチベット人は日本人に似ているのか。気になってWEBで調べてみたら、以下のような記述がありました。

日本人とDNAが最も近いのは、現ロシアのバイカル湖東のブリアート(ブリヤート)族。日本人は、紀元前4000年頃にそこから南東に移動した民族で、チベットやブータンの人々は南西に移動した民族。そのころ中国には既に文明があったので、我々の祖先は中国を避けるように二手に分かれて南下したのかもしれません(あるいは、中国に入った人たちは混血が進んだのかもしれません)。そして、海に守られている日本と、山岳のチベット・ブータンだけ、他民族との混血が進みにくかったために、元の特徴が残っているようなのです。顔が似ているだけでなく、受け継いできた哲学も似ているように感じます。バイカル湖東に住む日本人のルーツ、ブリアート族に会いに行きたくなりました。

(以下、参考資料)

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1095487765
古モンゴロイドは殆どが絶滅したが、海に守られている日本や山岳のチベットに残った。これがD系統遺伝子としても反映されている。日本人は世界でも数少ないD系統を引き継ぐ人種であると同時に、数少ない古モンゴロイドの末裔である。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1434138664
バイカル湖東に住むブリアート族が日本人のもっともDNAが似ている民族で顔立ちは日本人とほとんど変わりません。
ブリアート族の一部は地球が寒冷化を始めた6000年ほど前に南下を開始し、南東に移動したのが日本人、朝鮮人、南西に移動したのがチベットやブータンの民族です。日本人とチベット族やブータン人は今でも日本人とDNAがよく似ていますが、朝鮮人は満州の血がかなり混じっています。

http://condominium.at.webry.info/201111/article_1.html
ブリヤート人の律儀さだとか、普通のロシア人とは違う粘り強いところや謙虚さ、真面目さなどは本当に知れば知るほど昔の日本人が持っていた美徳をそのまま残しているように思えてならない。

http://www.geocities.jp/ikoh12/honnronn4/004_08_3idennsi_karano_tougourironn.html
まさしく、ab3st遺伝子は、バイカル湖文化センターから細石刃文化を伝播した集団が、日本列島に持ち込んだものに違いない。


日本人のルーツ

地図に描いてみると、バイカル湖東岸と、日本と、チベット・ブータンは、意外と近いことがわかります。バイカル湖も、ブータンも、長さ約3500kmの日本列島2個分(7000km)も離れていませんね。遥か6000年前の寒冷期。豊かな土地を求めて、それくらいは当然移動するでしょう、という気がしてきました。どんな思いで、どんな決意を持って移動したのか。日本人のルーツについて、もっと詳しく知りたくなってきますね。

とはいえ、日本人のルーツは多様であることも知られています。主なルーツはブリアート族だとしても、他民族との混血もかなり様々に進んでいるというべきでしょう。
僕自身、中国に行くと中国人と、韓国に行くと韓国人と、それぞれ、よく間違えられるので、もしかしたら、僕は、かなり混血の進んだルーツを持つのかもしれません。ブータンでも、あるブータン人には、なぜか、香港から来たの? と言われました(笑)。別のブータン人には、(名前は忘れましたが)ブータンの偉い人と似ていると言われました(笑)。

世界の幸せを祈るブータンの人々(3/7)

ブータンの至る所にある以下の旗。最初に見た時は、品質が高いわけでもないし、原色が景色にマッチしていない気がして、どうなんだろうと思ったものでした。しかし、ブータンの方にお話を聞いてみると、すばらしいブータンのシンボルだと思うようになりました。

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写真に写っているのはJICAの高野さんと私

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白は金属、青は水、黄色は土、緑は木、赤は火。つまり、物を構成する要素を表しています。それぞれにはお経が書かれています。ブータンはチベット仏教に近い大乗仏教の国。ブータン人にとっての大乗仏教とは「みんなが幸せになりますように」というブッダの想いを伝えるもの。旗にお経が書かれているのは、旗が風に舞い、ブッダの想いが宙を舞って世界に広まり、世界中が幸せになることを願ってのこと。

ガイドのウゲンさんと、あるお寺にお参りした時、「自分のことだけでなく、みんなのことを祈るのがブータンのやり方です」といわれました。はっとしました。日本の仏教も大乗仏教ですが、果たして日本の多くの方は、世界中の人々の幸せを祈っているでしょうか。

「ブータンの方はみんな、世界の皆のために祈るのですか」とウゲンさんに尋ねたら、自分の場合は、子どもの頃に、おじいさん、おばあさんから、そうするようにと教えられた、みんなもそうだと思う、とのことでした。日本人が忘れかけている大切なことが人々に伝わり浸透している国なんだなあ、と思いました。

ちなみにウゲンさんのいうみんなとは、ブータン仏教でいう6世界(人間界、天国、地獄、動物界など)のすべての者、という意味だそうです。彼らは輪廻を信じていて、徳を積むと来世で人間に生まれる等のいい世界に行けます。徳を積まないと困難な世界に行く、というわけです。たとえば、他人に対して怒ると徳を積めないから、ブータンの人は、怒る人が少ないそうです。わがままな人も少ないとおっしゃっていました。みんなの幸せを願い助け合う心が、生活の中に根付いているのです。

神がみんなを愛したように、みんなも他人を愛しましょう、というキリスト教にもある意味似ているかもしれません。僕自身は宗教に対して中立ですが、少なくともブータンの方の仏教的宗教心には、日本人が学ぶべき点があると感じました。

日本語で悟りというと宗教臭いと感じられるかもしれませんが、英語では、extreme happiness(強い幸せ)というそうです(ブータンの方は基本的に英語で学校教育を受けているため、英語が堪能です)。enlightment(光を感じること)とか、awakened(目覚めた) ともいいますが。1970年代に第4代国王が打ち出したGNHというコンセプトは、実はブータン仏教そのもので、ブータン仏教から見ると特に新しくはありません。経済的発展と同じくらい人々の幸せが重要というのは、ブータンの人にとっては(いや、世界のどの人にとっても)前から分かっていたことなのだと思います。ただ、それを、現代経済学用語と対比できるキャッチーな用語で表し、現代へのアンチテーゼとして問題提議し、しかも定量的に計測しようとしている所が、世界から注目されているポイントだと思います。

そういう意味では、GNHは確かにしたたかな宣伝でもあります。中国とインドという大国に挟まれたブータンがGNHというコンセプトを打ち出し、小さいけれども重要な国と世界に認知されることは、安全保障のためにも重要なことなのだと、何人もの方(ブータン人、日本人、西洋人)から聞きました。

そんなわけで、私にとって最も印象的だったのは、ブータンとは、「人々が幸せな国」というよりも、「人々がみんなの幸せを願っている国」であるということでした。幸福学の研究によると、利己的な人よりも利他的な人の方が幸せであることが知られています。まさに、個人主義的な世界では忘れられがちな、世界中の人々の幸せを願う国、ブータンでした。


Happiness from Bhutan (short) ブータン人にとっての幸せ(関健作)という動画を見つけたので転載します。

GNH国際会議(International Conference on GNH)参加報告(2/7)

GNH国際会議@パロには、700名以上の方が世界中から参加。日本からも20名以上の方々が参加。京大内田由紀子先生のコレクティブハッピネスの講演、京大熊谷誠慈先生の仏教心理学に関する講演、筑波大高橋義明先生による幸せアンケートのレファレンスポイントの話など、日本人の発表に注目が集まっていました。また、欧米の方々の多くが近代型の経済至上主義へのアンチテーゼとしてのGNHに強く賛同されていたのが印象的でした。ブータンの方の発表も多く、ブータンの伝統や宗教に興味のわく内容でした。

面白かったのは、会場。パロ・ゾンという巨大な役所兼寺に見下ろされる広場にテントを立て、そこで会議が行なわれていたこと。床は芝生で、自然と一体化した会議場が個性的でした。11月のパロの気温は、昼間は20度くらい、夜は5度くらいでしょうか。テントなので、日が当たると昼は暑く、スクリーンが見にくく、夜は寒いのが難点でしたが、そういうことに文句を言うこと自体、野暮というものでしょうか。。。

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パロ・ゾンに見下ろされる広場で休憩時間に踊りを踊るブータンの方々

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学会会場。700人入れる巨大テント。

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学会会場。窓の外にパロ・ゾンが見えます。

Appendix

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