
慶應SDM「地域活性ラボ」を開催。SDMの学生・教員と、地方自治体の方、他大学の方、経営者の方など多彩な顔ぶれ。
地域活性学の体系を作る、という志で集まったメンバーの熱い議論は楽しかった。地域活性学はまだほとんど体系化されていないため、基本的な定義、研究構造分析、研究方法論、事例等の本質的な議論が行き交い、刺激的。そもそも、地域活性化はどこでいつ始まったのか、地域活性化自体の構造化の基軸は経済−非経済でいけるのか、などの基本的議論が白熱。SDMの視点から、地域活性学自体のモデリングや地域活性化のメカニズム明確化が必要だと再認識した。
個人的に興味深かったのは、幸福学とのアナロジー。幸福同様、主観的地域活性化と客観的活性化がある。つまり、主観的評価指標による幸福計測と客観指標による間接的計測があるように、地域活性化も経済指標等による客観的評価とつながり・モチベーション・文化・幸福に代表される主観的評価とがありうる。「活性」自体が生命のアナロジーなので、(幸福学のような)人間中心的発想と親和性があるのは当然か。システムズエンジニアリング的に地域活性化を構成するパラメータを同定・定量化し地域活性化というシステムのアーキテクチャを構造化することが、地域活性学の体系化のために必要なのだと感じた。もちろん、そのベースには多様な事例の研究が必要。学問のフロンティア!
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