上記2冊の本が重版になりました。『「死ぬのが怖い」とはどういうことか』は発売後1ヶ月で重版。一方、『脳の中の「私」はなぜ見つからないのか』は2007年8月の発売から5年半経ってようやく重版。いろいろですね。どちらも「意識の受動性・幻想性」について述べたもの。後者は、重版にあたり久しぶりに読み返してみましたが(自分で言うのもずうずうしくて恐縮ですが...)面白い。心の受動性・幻想性という視点から、ブッダ、老子、荘子、キリスト、デカルト、スピノザ、ヒューム、ニーチェ、サルトル、フッサール、メルロ=ポンティー、レヴィ=ストロース、リオタール、ワトソン、フロイト、ユング、ギブソン、リベット、ガザニガ、ブルックス、ミンスキー、川人、チャーマーズ、クリプキ、ジャクソン、ネーゲルについて述べ、さらに、斎藤慶典、河野哲也両先生との対談まで収録。学術書のような記述とエッセーのような記述が混在していて荒削り感もありますが、最初の本『脳はなぜ「心」を作ったのか』の後の勢いで突っ走ったような力作です。ぜひご一読ください。お勧めです。といっても、重版になるのは4月で、今はAmazonで見ると品切れのようなので、それまではすみませんが中古品をお求めください...
これらの本は脳や心について述べたものであり、最近の慶應SDMでの活動とは一見関係なさそうですが、『思考脳力のつくり方』を読むと関係がわかります! 実は、『思考脳力のつくり方』は『脳の中の「私」はなぜ見つからないのか』の考えをさらに深めた続編とも言えます。
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- 2013-02-10
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