『ブランディング22の法則/アル・ライズ、ローラ・ライズ』(東急エージェンシー1999)にのっとって、慶應SDMを分析してみた。
1 拡張の法則
「ブランドの力はその広がりに反比例する」つまり、SDMではシステムズエンジニアリングも、デザイン思考も、経営も、MOTも、文系も理系も、新卒も社会人も、仮説検証型の研究も、システムデザイン検証型の研究も、学会投稿型の研究も、社会貢献型の研究も、働きながら学ぶことも、なんでもできる、という宣伝のしかたは薄まってしまってよくないということか。強力なブランドを気付くためには絞るべきなのか。システムのデザインとマネジメントという学問分野横断的研究・教育に絞っているつもりではあるが。確かに、気を付けよう。
2 収縮の法則
「フォーカスするとブランドは強力になる」なるほど、1の裏返し。ちなみに2013年は「システム」(2012年は「デザイン」)にフォーカスと絞る予定。今年はシステムとしてデザインやマネジメントを考えることの魅力に注力しよう。
3 パブリシティーの法則
「ブランドが誕生するのは広告によってではなくパブリシティーによって」その分野のNo. 1になれば、宣伝媒体はおのずとパブリシティーをあげてくれる。これもおっしゃる通り。我々は何のナンバーワンだろうか。文理融合教育。システム思考×デザイン思考。世界を変えるデザインを行う場。熱気あふれる大学院。大人が学ぶ場。満足度ナンバーワン。志願者倍率ナンバーワン。日本の大学院の中で学費が一番高い...
コンセプト、教育・研究のしかた、学問体系などのわかり易い成果を見せることがパブリシティーにつながるのであろう。
4 広告の法則
「いったん誕生したブランドは、その健康を維持するために広告を必要とする」日本中だれもが慶應SDMを知るようになってから、この項目は考えよう。
5 言葉の法則
ブランドは消費者の頭の中に自分の言葉を占有してもらう努力をすべき。ボルボは安全。BMWは走り。慶應SDMは? 一言でいうと? 大人の学び。自分を変え、世界を変える。熱き思いの集団。システムとして世界を見る。イノベーティブでリライアブルなデザインを行う...
3でも書いたように、強みをシンプルに可視化するべき。
6 信用力の法則
「成功のカギは本物訴求」No.1戦略と似ている。市場で本物は我々だけ、というメッセージ。システム×デザインで世界を変える人材育成は慶應SDMだけ。
7 品質の法則
「品質は重要だが、ブランドは品質だけで築かれるのではない」まあそうだろうが、愚直に品質を追求したい。
8 カテゴリーの法則
「リーディングブランドはブランドではなくカテゴリーを売り込むべき」ベンツ以前に高級車市場はなかった。ドミノピザ以前にピザ宅配市場はなかった。SDM以前に、真の文理融合型大人向け大学院教育はなかった。日本の閉塞感を論理的に看破し、システム×デザインで日本を(世界を)救う地の集積はなかった。こんな楽しい大学院はなかった。こんなに多様な人が集まる社会の縮図はなかった。
9 名前の法則
「結局のところブランドとは名前のことである」時代を変えるネーミングである必要がある。システムデザイン・マネジメントというカタカナの長い名前、あるいは、SDMというそれだけでは意味が分からない名前で、いいのだろうか。しかしそう簡単には変えられない。もしかしたらハンディーキャップを負っているのか。いや、システム×デザインはさほど複雑ではない。集中して認知度UPを。
10 ライン延長の法則
「ブランドを破壊するもっとも簡単な方法は、あらゆる商品にそのブランド名を付けること」なるほど。これも、日本中(世界中)のひとが慶應SDMを知るようになってから悩もう。
11 協調の法則
「カテゴリーを築くには既存ブランドが他の強豪ブランドの参入を歓迎すべき」これも将来課題か。はやく似たコンセプトの大学院が日本に乱立するようになってほしいものだ。そのためにはやはり名声が世界に鳴り響くべき。
12 ジェネリックの法則
「ブランドに総称的な(ジェネラルな)名前をつけてはいけない」ジェネラルモータースとかジェネラルエレクトリックという名称は不利とのこと。システムデザイン・マネジメントも総称的か。まあ、公共的な大学教育機関だから仕方がない?
13 企業の法則
「ブランド名と企業名は違う」ブランドに企業名を安易につけてはいけない。なるほど。
すこし飛ばして、次は19.
19 一貫性の法則
「ブランドは一夜では築かれない。成功は何十年単位で測るべき」コンセプトには長年にわたって一貫性を持つべきであるということ。これもおっしゃる通り。ぶれずに頑張ろう。
また飛んで22。
22 特異性の法則
「ブランドの最も重要な側面は一つのものを追い求めるひたむきさである」2、3、5、6、8とも似ているが、同感。要するに、一貫した理念に基づくひたむきさが伝わるということ。システム×デザインで世界を変えるための聖地になろう。
要するに、慶應SDMとは何かを明確化する活動を常につづけ、一貫性を持って歩んでいくべき、ということ。
ところで、最近ブランディングとともにコピーも考えてみたりもしています。
以下のキャッチフレーズを考えましたがどうですかね。
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