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障がい者から挑戦者へ

英語では最近は「disabled」ではなく「challenged」と呼ばれる。

日本語も「障がい者」ではなく「挑戦者」にすべきではないか。

そのようにfacebookに書いたら、障がい者の友人から、「はい、私もchallenged」と名乗っています、という返事が来た。はい、それでいいのですが、私が言いたかったのは、日本語の「障がい者」という単語自体をそもそもやめて、日本語でも「挑戦者」と呼ぶことにしましょうよ、という提案です。英語の「challenged」が今では挑戦者と障がい者という2つの意味を持つように、日本語の「挑戦者」という言葉に挑戦者という意味と今の障がい者という意味を持たせるようにすべきなのではないか、というのが私の提案なのです。

障がい者のことに限らず、日本語の無意識のネガティブを撲滅したい。

最近の若いビジネスマンは、朝っぱらから「お疲れ様です」と挨拶する。

昔は「お疲れ様」は帰り際の挨拶だった。疲れたことをねぎらう言葉だ。しかし、僕は別に仕事をしても疲れないから、夜に帰るときに「お疲れ様」などというネガティブな言葉をかけてもらいたくない。

そんなネガティブな単語をさらに朝から口にするとはどういうことだ。

アメリカでは、"How are you doing?" と聞かれたら、昔は "Fine." と答えていたものだが、最近は "Excellent!" や "Incredible!" である。つまり「すばらしい」や「信じられないくらいすばらしい」と返事する。このハイパーポジティブ。

日米真反対。朝の挨拶のこれだけの差が、アメリカと日本の活力差の原因のひとつになっているのではないか。

他にもたくさんある。日本のネガティブと、アメリカのポジティブ。

あ、もちろん、アメリカが全て素晴らしくて、日本は全てダメ、と言いたいのではないですよ。アメリカ人はもう少し謙虚になってもいいと思いますが、日本人はもう少しポジティブになってもいいと思うのです。

ひとつ別の事例を挙げて終わりたいと思います。

妻がアメリカの公園で3歳の息子を遊ばせていたときの話。アメリカ人の3歳くらいの子供が走っていて、転んだそうです。そのお母さんは、何と言ったと思いますか?

"Good job!"

だったそうです。日本だと、「大丈夫?」あるいは「走っちゃダメって言ったじゃない!」ではないでしょうか。どちらの方が、ポジティブでチャレンジする人に育つでしょうか。明らかですよね。

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プロフィール

Takashi Maeno

Author:Takashi Maeno
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)ヒューマンシステムデザイン研究室教授
慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長兼務
前野隆司

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