2012年も、充実の一年だった。
僕の一年を総括しよう。
まず、大学教員のプライオリティー1位の仕事は研究! 2012年に掲載された(または通った)僕の共著論文は以下の通り。詳細は
僕のHP参照。
まず、1月。The International Journal of Environmental, Cultural, Economic and Social Sustainabilityに掲載された日本の地域支援型農業の論文。ファーストオーサーは村瀬さん。
同じく1月。
欲求連鎖分析(WCA, Wants Chain Analysis)の
論文@日本機械学会。WCAは、授業や公開ワークショップで用い、おかげさまで大好評。
3月。日本型フューチャーセンターの提案@地域活性学会。ファーストオーサーは早田さん。
実は2012年に掲載された論文はこれだけだが、今年度中に掲載されることが決まっているのが、以下の3編。
2月に日本創造学会に掲載される、欲求の2×2マトリックスを用いた手法の提案とマーケティングへの適用(麻生さん)。
3月には地域活性学会に、市民大学の論文(早田さん)と芝の家などの市民の交流の場づくりの研究(坂倉さん)。
それ以外にも、日本心理学会で佐伯さんが発表した
幸福の4つの因子の研究(蓮沼さんら)や、新しい温度感覚提示法(佐藤さん)など、国内外学会でもいろいろと面白い成果を公表することができた。賞も色々。牧野さんが、情報処理学会インタラクション2012インタラクティブ観客賞受賞。麻生さんが、日本創造学会研究大会発表賞。
来年もいろいろな分野の色々な論文を書いて学術の進歩に貢献するぞ!
二つ目は、教育面。
今年はなんといっても、慶應SDM修士課程必修科目「
デザインプロジェクト」の大幅改定が最大のビッグイベントだった。2008年の開始から昨年までは、スタンフォード、MITの先生が中心になって教え、慶應の教員も参加する、というような体制だったが、今年は慶應の教員が中心になって教え、きめ細かいフォローアップも行なった。その結果、学生の理解度も上がり、教育成果も出たし、学生・教員の一体感も高まった。楽しかった。ただ、まだ借りてきた手法も多いので、慶應SDMオリジナルの手法の比率を高め、独自性をさらに高めてゆきたい。
三つ目は、活動面。活動にもいろいろあるが、ゼミ活動、KiDS(
慶應イノベーティブデザインスクール)などの一般向けワークショップ・シンポジウム等の活動、学会等の活動の順に述べよう。
まず、ゼミ活動。
ヒューマンラボは、前野研、白坂研会わせて50名以上という大所帯になり、ゼミ、合宿、懇親会等のイベントが楽しかった。しかし、これだけいると、ゼミでの一人当たり研究発表時間は短くならざるを得ない。これ以上増えたら、何か手を打たねば、と思う。
それから、
起業デザインラボと地域活性化ラボを立ち上げたり、
農都共生ラボに参加したり、いろいろと充実。起業デザインラボの、社長達の体験談は、ものすごく面白く、勉強になった。
KiDSなどの一般向けワークショップ活動。これもみんなでよく頑張った。サンデーKiDSは日曜4週のワークショップを年に4回開催(4回目は来年3月)。毎回100名以上の応募があり、大人数の活気を堪能した。それ以外にも、ソニーの若手社員研修を皮切りに、福島高校1年生約1000人へのワークショップ、損保総研の大人数ワークショップ、日比谷図書文化館とのコラボ、ヒカリエでのワークショップ、国や地方でのワークショップ、企業での共同研究や研修など、信じられないくらい多くのワークショップをこなした。先日数えてみたら、述べ3000人以上! キャッチフレーズは、ポジティブに、みんなの脳をつなげること。多くの人とのつながりができたワークショップ活動に感謝。
その他にも、「ダイアログとデザインの未来」「デザインと経営の未来」「KBS、KMD、SDM学生企画イベント」といった公開講座などで知り合った講師の方々、受講生の方々、ありがとうございます。
最後に学会活動。もともとのフィールドだった工学系学会には、大きな声ではいえないが、あまり行かなかった(すみません)。その代わり、経産省のイノベーティブ人材育成の委員会、紺野登先生のフューチャーセンター研究会、日本政策投資銀行の日本の競争力強化に関する研究会などなど、産業力、イノベーション等、そもそも科学技術や教育とは、という基盤を考える場に参加させて頂いたというのが今年の特徴。これからも、このような場でよりよい世界を構築するために微力ながら貢献できればと思う。
そういえば、年初に1000枚刷った名刺がなくなり、12月にまた1000枚刷りました。それくらい多くの方に出会った一年でした。
いろいろ書きましたが、行事の羅列で、面白くないですね。
で、要するに、どうだったのか。答えは、
「めちゃくちゃ楽しかったですよ〜。みんな、ありがとう。みんなとともに成長できた一年でした。本当に、みなさん、ありがとうございました!!!」蓮沼さんらの研究成果にもあるように、幸福のための心理的因子は、「自己実現と成長」「つながりと感謝」「楽観性」「人の目を気にしないこと」の4つ。今年1年は、まさに、
なんとかなるさと楽観的に、批判の目なんか気にせずに、みんなの連帯に感謝しつつ、まっすぐ目標に向かい、まわりも自分も成長できた一年でした。幸せなわけだ。来年は、まだまだ上を目指します! みんなも、がんばってください! 応援してます!!!
写真は、本文とは関係ありませんが、昔懐かしい自由が丘CAMP BEETLEのマグカップ。大掃除していて、思わず撮影。
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