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幸せな職場を作るワークショップ実践報告

どんな職場も幸せになれる 〜幸せな職場を作るワークショップ実践報告〜

トップが利益至上主義で有名な(!?)ある会社(従業員1万人)。にもかかわらず、ある事業部(数100人)のトップと人事の方が「うちの部門は幸せに働く職場にしたい」とおっしゃって、これまでに何度か会社に呼んでいただいた。

嬉しかったこと、その1
半年前に、この部門の希望者を集め、幸福学の講演と、幸福度を高めるためのアイデア出しのワークショップを行った。盛況だった。そのとき出たアイデアの一つイントラ「幸せ共有チャンネル」。すぐに実行され、今も続いているという。部門トップの方の声。「細く長く続け、公私の多様な幸せがシェアされています。飲み会の後は、飲み会の写真だらけになりますけどね(笑)」みんなが幸せになるための活動は、無理せず、細くてもいいから長く続けるのが正解ですね。

嬉しかったこと、その2
今日は部長以上全員が集まってワークショップ。
幸福学の基礎の復習の後、職場で幸せの4つの因子のどれができていてどれができていないかを出し合うワーク(写真のピンクの付箋)。そして、改善案のアイデア出し(写真の黄色の付箋)。さらに、短期・長期にどれを実行していくかの具体化のための話し合い(このワークはどの職場・チームにもオススメです!)。

fourfactorworkshop.jpg
幸せの4つの因子のワークショップ

その結果、やることになったアクションがこちら。

•英語マスター、PPTマスターなどの新たな称号を設けて表彰する。皆で案だしをする。ボトムアップ評価につながる。
•失敗をポジティブに収集する方法を考える。
•ランチの時だけみんなで集まって対話するような働き方にする。
•オフィスにいる者はテレカンで顔出しして表情を見せる。自宅ではアバターでもOK。
•既存事業か新規事業かによって、人事ルールを変える。新規事業は失敗を奨励すべきなので。
•土日のメール禁止。
•PPT資料の無駄を減らす。部長会の資料はなくす。
•権限の委譲を推進する。

「うちの会社では幸福学なんて難しいですよ」とおっしゃる会社も多いが、この事例は素晴らしい希望だ。「自分の部門だけでもみんなで変えるんだ」と部門のトップが決意すれば、その部門は変わる。この部門長は上と下からの板挟みで大変なのだろうと想像するが、全く弱音を吐かず「自分の部下には幸せに働いて欲しいんですよ」と熱く語る。すばらしい。今日もこの方のリーダーシップをみていて、胸が熱くなった。また、管理職たちが口々に「いいワークショップだった」と仰りながら爽やかに職場に戻っていかれる姿が清々しかった。

今日もまた、再確認することができた。誰もがみんな、幸せになれる。幸せになると決意さえすれば。

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プロフィール

Takashi Maeno

Author:Takashi Maeno
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)ヒューマンシステムデザイン研究室教授
慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長兼務
前野隆司

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