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森のリトリート、4日目

久しぶりに「株式会社森へ」の「森のリトリート」に参加しました。

これまで拙著の中で何度も述べてきた森のリトリート。以下の3冊の本に出てきます。『幸せの日本論 日本人という謎を解く (角川新書)』『人生が変わる! 無意識の整え方 - 身体も心も運命もなぜかうまく動きだす30の習慣 - (ワニプラス)』『無意識と「対話」する方法 - あなたと世界の難問を解決に導く「ダイアローグ」のすごい力 - (ワニプラス)

このため、株式会社森への社外営業部長とも言われている私。

しかし、実は、森のリトリート3日間の正式バージョンに参加したのははじめてでした。これまでは、日程が合わず、いつも無理を言って1泊2日の森ばかり3回行たことがあるのですが、今回、ついに、3日間!

森のリトリートのメンバーからも「3日間は違うよー」と言われ続けていたので、1日目と2日目と3日目はどう違うのか、を楽しみにしてやってきた3日間の森でありました。

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山中湖畔から見た富士山

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日の出直後に木々の間から見えた赤富士

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太陽と山と雪

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雪に光が反射して7色に見える。美しい。ずっと見入ってしまいました。

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歩く参加者とスタッフ


しかし、結論から言うと、3日目だからといって何かが違うという感じはわかりませんでした。だからといって森のリトリートに価値がないというようなことを言いたいのでは全くなく、今回もすばらしかったです。ですが、僕には、拍子抜けなほどに、3日目の変化が感じられなかったということです。変化があったとすると、町のモードと森のモードを、これまでよりもさらに一瞬で切り替えられるようになったということでしょうか。

よく言われていることは、森に3日間いると、その環境に慣れてくるためか、より、そのすばらしさを感じられる、とのことです。類似研究もあります。

しかし、告白すると、もともと、3冊の本に森について書いたころから、なぜかわからないけれど、僕は最初から森を深く味わえているんじゃないかなあと思っていたのでした。森に入った瞬間から、みんなが3日目に感じるというすばらしい感じを、僕は感じていたんじゃないか。実は前からそうじゃないかと思っていたのですが、3日間の経験もせずに、そんなことを言うのもおこがましいし、生意気なので、言わずに我慢していたのでした。でも、体験してみたら、やっぱりそうだった。

マインドフルネスも、座禅も、滝修行も、そしてフローやゾーンも、僕はけっこう一瞬で、心が平静で澄んだ境地に入れるんです。でも、そのたびに、いやいや、これは勘違いじゃないか、自分だけこんなに簡単なはずはないのではないか、何かの間違いじゃないか、と疑問に思っていた面もありました。これらは、主観的なので、他人と比較しにくいですよね。


というふうに、やや批判みたいなことを書いている間に、気づきました(感じたことを文にするのって大事。右脳と左脳の協働ですね)。3日間森に行って得たことは、「森とともにいる」ということだと。

3日目には、森との約束というのをするんです。森と、各自、何か約束をして森を離れる。僕は、この、森にいる時の平静で澄んだ心の状態に、都会にいてもなれるようになりたいしそうあるべきだと思ったので、「いつも森とともにいる」という約束をして山中湖を発ちました。

で、今日は、名古屋に日帰り出張して、横浜に帰ってきて、いま大学にいるのですが、そういえば、森にいる時のような、「今ここ」にいる心の状態が、これまで以上に深いレベルで維持できている感じがします!

あ、森とともにいる。

なるほど。

3日目に何かが急に変化するのではなく、3日間いたから、より心が深く整ったんだなあ。4日目にしてわかりました。3日間の森は、その後に、ボディーブローのように(!?)染み渡ってくるのです。

さあ、これは森の余韻なのか。得た境地なのか。森の余韻ならば、次第にさめていくでしょう。得た境地なら、今後も続くでしょう。そう。森と約束してきたように、これからもずっと森とともにいることができるでしょう。

どうなるのか、楽しみです♫

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プロフィール

Takashi Maeno

Author:Takashi Maeno
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)ヒューマンシステムデザイン研究室教授
慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長兼務
前野隆司

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