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スマナサーラ長老との対話

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スマナサーラ長老と2日間に渡り対談しました。

学びに満ちた日々でした。しあわせですーーー!

以下、ダイジェストです。詳しくは、2017年夏頃に出版予定の対談本にご期待ください!!!

スマナサーラ長老は、「大乗仏教は宗教になってしまったが、上座部仏教は、原始宗教のときのまま、心の科学なんです」とおっしゃいます。

慈愛に満ちた面もある一方、思った以上に、時に激しい口調でお話しされる方でした。

「日本の大乗仏教の僧侶も、キリスト教の牧師も神父も、人間的にはすばらしい人が多い。しかし、死後に天国があるとか、弥勒菩薩がいるとか、架空のものを作ってしまったのは間違っている!」と、とっても歯切れがよいのです。

内容的には、前から僕が考え続けてきたことと近いと感じました。

素人っぽい質問ですが、好奇心で聞かせてください、と失礼を承知で聞いた質問。

「長老は悟っているんですか?」

すると、悟っている状態は、自我がない状態。自我がない状態で、「私は悟った」というのは矛盾である。だから、「あなたは悟っているか?」という質問には答えられない、とおっしゃっていました。なるほど。確かに。

私は、意識下の自由意志に先行する無意識下の神経発火があるというリベットらの脳神経科学実験を例に挙げて、「私たちの自由意志は幻想」「私たちはあらかじめ既に死んでいる」と考えるべきであることを述べました。これに対するコメントがとてもうれしかったです(喜んでいるのは自我ですが)。

真実を見て、真実を知ろうとするのが修行。だから、あなたが、脳神経科学の結果から真実を探っているのは、修行そのものですよ。
「私たちは最初から死んでいる」は悟りと同じ。自我がないと言っているのだから。

なるほど、僕は学問を通して修業をしていたのか。やっぱり。
そして、受動意識仮説は悟りだったのか。やっぱり。

うぉおおおー。ガッツポーズでした。

実は、日本の僧侶の方々に、「僕のやっていることも修行ですか?」「受動意識仮説は悟りですか?」「心は幻想ですか?」などと聞くと、厳密には表現が違う、論点が違う、などといわれて何かすれ違ってしまい合意してもらえなかったもどかしさを感じたこともあったものでした。

誤解を恐れずに感想を述べるなら、上座部仏教のほうが、原始仏教に近く、シンプルで、理解しやすいように思いました。しかも、僕が常々行っていることと同じく、宗教というよりも科学や哲学に近いように感じました。

もちろん、大乗仏教も、奥が深いです。以前、拙著『無意識の整え方』で対談した松本紹圭さんからは浄土真宗のお話を聞いて納得しましたし、藤田一照さんの話にも感銘を受けました。井上広法さんのお話もすてきでした。彼らのお話を聞いていると、幸福学と仏教は近いと感じたものです。

しかし、宗教としての日本の仏教は、やはり、科学とは相容れない点を持っているとも思います。一方、スマナサーラ長老と話した範囲では、上座部仏教は科学と何も矛盾しないと感じました。そういえば、ダライ・ラマさんも(チベット仏教は大乗仏教ですが)、仏教では神のようなスーパーネイチャー(形而上学)を導入しないから、科学と矛盾しないんだよ、とおっしゃっていたものでした。

対談のために訪れた、日本テーラワーダ仏教協会。閑静な住宅地にありました。ここで頂いた資料に、慈悲の瞑想のやり方が書かれていました(下の写真)。

僕は一読して、スマナサーラ長老に聞きました。「これは、初心者向けですか。自分が幸せでありますように、と願うのは、悟りからは遠いように思います」
長老は答えました。「初心者向けではないです。私も、説法の時には、みなさんといっしょにこれを全部唱和します。ただし、自分だけの時には、三番目の「生きとし生けるもの・・・」だけをやります。」

ああ、やっぱりそうか、と思い、幸せな気持ちになりました。僕も、心からそう思います。三番目の「生きとし生けるもの・・・」はすてきです。

生きとし生けるものが、幸せでありますように。
生きとし生けるものの、悩み、苦しみがなくなりますように。
生きとし生けるものの、願い事が叶えられますように。
生きとし生けるものにも、悟りの光が現れますように。
生きとし生けるものが、幸せでありますように。

人は、尊敬できる人との出会いで成長できるものだと思います。今日は、まさにその日でした。すばらしい方とお会いすることができたことに、心より感謝しています。この幸せをみんなにシェアしたくてこのブログを書きました。

生きとし生けるものが、幸せでありますように!!!

慈悲
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