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デザインと革新

読破!!!

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デザインと革新(太刀川 瑛弼 (著)、パイインターナショナル、2016/2/22)

慶應の授業もお願いしているnosigner太刀川さん(4月から、慶應義塾大学の全学部!の学生向けに英語でInnovative Design Project (現代ビジネス論I)を一緒に教えます!)のこの本はすばらしい。みんな、買って下さい!

「うんうん、確かに」ないしは「なるほどー」とうなずかざるをえないような深い内容がちりばめられています。しかも、はっとさせられる絶妙の表現で。しかもそんなすばらしいtipsが50個も。

2015年12月のミラツクのイベントでパネルトークをした時に「太刀川さんは天才!」と言ったら隣にいた太刀川さんに「僕は天才ではありません!」と反論されたことが記憶に新しいですが、本書を読んで「やっぱり天才的だよなー」と思いました。大切なことを切り取り表現する感性が天才的。

太刀川さんが「自分は天才じゃない」と言った理由は「努力もせずに才能だけで仕事をしているような人ではないよ」という意味だったのだと思います。もちろん、本書に書かれているようなことを、徹底的にやりきる力を持っているという意味で天才的、と言っているのであって、感性だけで何か思いつく天才、という意味ではありませんので、誤解のなきよう。

というわけで、すばらしい言葉に満ちていてお勧めです。ただし、天才太刀川さんの言葉なので、これを読んだ人がすぐに同じような優れたデザインを産み出せるかというと、残念ながらそうではないかも知れません。

なにしろ、学びは、必ず、「ある知見を、わかるようになった人にはわかるが、まだわからない人にはわからない」という矛盾した構造になっていますからね。わかっている人は「うんうん、確かに」と理解できますが、その人はもうわかっているのだから本来読む必要がない(頭の整理にはなりますけどね)。一方、「なるほどー」と知らなかったことを知って驚いている人は、実は暗黙知・身体知として完全に理解しているわけではないから、実はまだ使いこなせない、というわけです。

この、矛盾に見える構造を超えなければならないというのが教育の永遠の課題なんですよね。
もちろん、超えるための手がないわけではなく、太刀川さん本人がこの本の帯に「デザイナーになる前の僕が本当に読みたかった人生の近道になるような本を作りました」と書いているように、本書は、そこに挑んでいるものです。デザイナー(いや、ノザイナー?)だけに、わかりやすくするための工夫・実例・ビジュアルも豊富です! とにかくお勧め!
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