Entries

標高3000mの断崖絶壁の寺タクツァン僧院に行ってきました(6/7)

学会が終わった後の、土曜日。行ってみたかった仏教の聖地、タクツァン僧院へ。パロの町は標高2300m。タクツァン僧院は3000m。下の写真は、JICAブータン事務所の高野さんと。後ろの山の崖の途中に白く見えているのがタクツァン僧院です。僧院は、500mの高さの岩の途中に建っています。あんなところまで、どうやってのぼるのー!? という感じですが、高野さんとウゲンさんとともに、いざ、出発です。

takanosanto.jpg

登る途中にあったのが、ブータンの至る所に見られるマニ車。大小いろいろあります(手前で僕がまわしているのが大きいもの、左手後ろに見えているのが小型のもの)が、内部にお経が書かれていて、まわすだけでお経を読んだのと同じ効果が得られると考えられているものです。インスタント経典ですね。僕もまわしました。左手に持っているのは、運転手のカルマさんからお借りした杖。

20151107110516.jpg

2500mくらいの高さの所から、登り始めて3時間。一度3100mのところまで登り、そこからしばらく下ったところから、僧院を見上げた様子が下の写真です。これから800段ほどの階段を崖に沿って上ると到着です。

20151107135350.jpg

あ、すみません、寺院での写真はありません。写真撮影禁止だったので。

3000mですから空気が薄く、最後の階段を上るのがたいへんでしたが、さすがに聖地。心が洗われる心地の空間でした。
寺院でガイドのウゲンさんが「15分くらい瞑想しましょう、みんなの幸せを祈って下さい」とおっしゃるので、坐禅を組んで瞑想。幸せな時間でした。空気が薄いことは、邪念の払拭のための装置なのかも、なんて思いました。

チベットから来られた何名かの若い女性が五体投地という独特の作法で祈られていたのが印象的でした。ブータンの方の祈り方も、それと少し似ています。立って、頭、顔、胸の前に手を置き合唱しあと、膝間付き、手を床に置き、頭が床に着くまで祈ります。これを、3回繰り返します。日本人の方も何人か来られていて、日本風に祈っておられました。
ブッダ自身は形式にこだわらなかったと言われていますので、各地域のやり方で祈ればいいのだと思います。もっというと、いろいろなところで述べているように、僕は、ブッダは宗教家ではなく、思想家・哲学者だったと思っていますので、当然、どんな形式でもOKだと思います。僕は、何よりも、ブッダの哲学的な思いがいろいろな形で世界中に広まり、2500年の時を経ていまも様々な人々の心に響いていることを目の当たりにしたことに感動しました。

僧院のまわりにももちろんたくさんの5色の旗がはためいていて、吹き下ろす強い風とともに、世界中に平和と幸せの願いを送り続けているようでした。なんだか、亡き父がここにいて、みんなの幸せを祈ってくれているような気がして、涙があふれてきました。日本から贈られたという鐘もあり、鳴らすと絶壁から聞き慣れた鐘の音が響き、日本が懐かしくなりました。
そんな鐘の音を聞きながら、数日間で起こった色々なことに思いを馳せました。日本人と同じ先祖を持つブータン人。同じ血を受け継ぐ和の国からも、平和と調和のメッセージを世界に送るべきなのではないか。それをブータンは僕たちに教えてくれているのではないか。

GNH国際会議で知り合ったたくさんの方々や、今日知り合った方々と、抜きつ抜かれつしながら、上り下ったタクツァン僧院。僧院そのもののみならず、長い上りと下りの時間も、実に豊かな時間でした。かなりゆっくりと上り下ったと思います。9時半に出発し、出発地点に下りてきたのは午後4時半。参拝や食事、休憩、対話も含めて、7時間の豊かな時でした(ふつうはもっと短時間と言われています(たとばこのサイト)が、僕の印象では、時間が許すなら、これくらいゆっくり行くのがお勧めだと思います!)。

ちなみに、ヨーロッパの人はトレッキングの装備万端の方が多く、日本人は僕のようにトレッキングシューズという方が主流、インド辺りの方はサンダルで来ていたり多様。この多様さも楽しめます。
第1展望台までは馬でも行けますが、馬の方はあまりおられませんでした。ガイドのウゲンさんは、馬から時々人が落ちるとおっしゃっていたので、馬に乗る方は気をつけて。

ふもと近くまで下りてきたら、雲間からの太陽光がパロの町を照らしていました。みんなの幸せを願っているブータンの方々を祝福しているようでした。途中の滝で見た虹も美しかったですし、自然からの様々なメッセージを感じたタクツァン僧院訪問でした。そういえば、高野山や比叡山に行った時の感動は今回の感動に似ていましたが、ブッダが悟りを開いた地に(日本からの距離に比べると)ほど近い、この過酷な大地での感動は、格別なものがありました。いやぁ、聖地は、侮れませんね(という感想自体が不謹慎で、すみません)・・・。

gokou.jpg

スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://takashimaeno.blog.fc2.com/tb.php/371-20c84e9f

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

最新記事

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR