今日は、私が委員長を拝命しています、日本機械学会技術倫理委員会を行いました。
委員の松久寛先生は京大名誉教授。委員会後の懇親会で話していたら、以下の書籍を頂きました。2013年発売。既に三刷。松久先生は一般社団法人縮小社会研究会も主宰されています。
「
縮小社会への道―原発も経済成長もいらない幸福な社会を目指して (B&Tブックス)
」
幸福学(これは実践倫理学の一種。なぜなら、倫理学は何をすべきかの学問。いかにして幸福になるべきか、いかにして幸福な社会を築くべきか、はその一部)の研究成果を見ると、格差が小さい社会ほど市民の幸福度が大きい傾向があること、金・モノ・地位などの地位財は長続きしない幸福の元なのでむしろ心の豊かさを目指した方がいいと考えられること、などの研究結果があります。よって、右肩あがりの社会を目指すことは必ずしも幸せな社会ではないことが示唆されます。
だから、サステナブル(持続可能)な均衡的・調和的社会を目指すべきなのではないかとは私も思っていました。もしかしたら、痛みを伴うとはいえども、縮小社会を目指すべきなのかも知れないとも思っていました。しかし、正面から、縮小社会を目指すべき、と主張している方がおられたとは。しかも、身近な、機械工学界の重鎮が。100%賛同とはいいませんが、示唆に富んでいます。まださらっとみただけ。これから熟読します。
スポンサーサイト
- http://takashimaeno.blog.fc2.com/tb.php/329-baedef42
トラックバック
コメントの投稿