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森のリトリート

友人が主宰している株式会社森への「森のリトリート」に参加してきました。

禅や滝修行や茶室やアイソレーションタンクやキャンプや海外の国立公園体験のような、大自然の豊かさ、ダイナミックさ、静かさ、ドラマに触れ、至福の境地、悟りの境地、ないしはマインドフルネスのような体験をきっとできるのだろうなあ、と期待して参加しました。本来は2泊3日のセッションなのですが、無理を言って、短縮版の弾丸1泊2日セッション。いっしょに行きたいと思った気心のしれた人たちと。セッション中は、やっぱり、思った通り、禅や滝修行や茶室やアイソレーションタンクやキャンプや大自然への海外旅行の濃縮版のような体験だなあ、と思っていたのですが、終わってから振り返ると、それ以上でした。何日か経ってみると忘れ得ない強烈な体験として体中に森の印象が実に心地よく残っています。いや、心地よいだけではなく、間違っていないと思っていた人生をもう一度見つめ直したいと感じるくらいの、強い印象。強い影響。2日間なのに、17日間行っていたこの夏のハワイ島よりも強烈だと言っても過言ではないくらい忘れ得ない印象。ベタほめになっちゃいましたが、それくらい、山中湖の近くの手つかずの森の2日間の体験は印象深いものでした。

やることは簡単。国有地で入ることが許された手つかずの森にみんな(スタッフと参加者と、合計8名)で入る。歩くこと30分(かな。時計を外しているので正確な時間はわからない)。平らな集合場所に到着。そこから、各自、開いた心と体、静かな呼吸で森を歩き、五感を鋭敏にして風や鳥や虫の音を聞き、木々や苔や土のにおいを嗅ぎ、何か自分に響く自分だけの場所を見つけ、一人になって静かに森と対話する。手で古木の苔に触れたり、裸足になったり。集合場所から太鼓の音が聞こえたら、みんなのところに戻り、体験をシェア。それの繰り返し。

手つかずの森は、若い芽から古木・倒木までが共存し、いろいろな木の葉が多層になって天に伸び、倒れた木に苔やキノコがはえ、虫が舞い、這い、風や雨が音を立てる、まさに多様性と共生の世界。自分は協創システムの中の一部であるとしか考えようがない、圧倒的な調和の世界。そして、現代社会の様々な事柄に対して、アナロジーとヒントに満ちた世界。つまり、森に入ったそれぞれの人間の課題に対する回答がすべて用意されていると言っても過言ではないくらいの、生命のヒントに満ちた多様な共生の世界。

僕が森を出る前に紙切れに書いたメモ:
自分がこの世の一部であるということ以上に、何を望む必要があろうか。

もはやこれ以外に何も要らないというほどの至福でした。

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プロフィール

Takashi Maeno

Author:Takashi Maeno
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)ヒューマンシステムデザイン研究室教授
慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長兼務
前野隆司

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