今日の経営・財務戦略論(吉田篤生特別招聘教授)は山本海苔店の山本徳治郎社長の講演。(概要:創業200年以上続く老舗企業は、日本に3,600社あると言われ、これは第2位のドイツの3倍にものぼる。江戸時代から続く老舗「山本海苔店」の当主 山本德治郎社長を講師に迎え、持続可能企業から日本的経営の特徴と財務戦略を考える。)
老舗企業が続く理由は、変わらないことと変わること。日本には世界的に見て圧倒的に長寿企業が多いのは、お客様のため、という利他の発想であり、アメリカの一族経営(一族が生き延びるためという利己)とは根本的に異なる、と吉田教授。日本型経営を世界に広めるべきだ、という吉田教授のお話は、おっしゃる通りだと思う。
そのあと、起業デザインラボ特別企画、インナーライズ53の富田欣和社長による講演。「経営者は世界観を持っていなければならない。」世界観を持つためには両極端を持っていなければならない。両極端の例は、古いけれども新しい、変えないことと変えること、など。この話は山本徳治郎社長の話と呼応していた。「一番大事なことは”志”だ」という話は、吉田先生の話と呼応していた。「経営者は部下の可能性を信じるべきだ。信じた人の可能性は凄まじい。」この子は大物になると心から思って育てると本当に大物になる、という心理学の研究成果を思い出す。可能性を信じられない部下がいたら?という質問が出ていたが、その人の良さをとことん見いだして、その人に適した仕事のしかたを徹底的にイノベーティブに探しだして、そこを信じるということなのだろうと思った。
お二人ともすばらしいお話だった。経営者には魅力的な方が多い。経営は人を作る、だとしみじみ感じた。
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