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円形劇場の恐怖

高校で管楽器を演奏している息子と、親子で音楽を演奏するというイベントがあった。すり鉢状の円形劇場。直径20メートルくらいの平らなステージを、段になった椅子が丸く囲んでいる。何千人も入れる、立派な施設だ。野球場を少し小さくしたような感じ。観客は、父兄たちで満杯。

子供たちの演奏が終わった。次は、父親たちが演奏する番。私も、オーボエのような、縦笛のような楽器を手に、円形劇場でスタンバイ。みんな、ギリシャの哲学者のような布をまとい、膝から下が見えている。自分もちゃんと着こなしているだろうかと気にしていたら、盛大な拍手が鳴り止み、演奏がスタート。

ここで気づく。しまった。練習をしていなかった。全く思い出せない。ただ立ちすくむ僕。僕のソロのパートがやってきた。みんなが僕の方を見る。隣の人が、楽譜の僕のところを指差し、ここ、ここと演奏を促す。しかし、全く演奏できない。大恥をかいて、終了。

一人家に帰り、どうして練習もせずに出演してしまったのかと悔やむ。取り返しのつかないことをしてしまったと。

そこで目が覚めた。朝の5時。最近、夢を覚えていることは少ないが、今回の夢は妙にありありと覚えている。ああ、夢でよかった。目覚めてみれば、たわいのない夢。

しかし、どうしてこんな夢を見たんだろう。目がさえて眠れない。そこで、まったく準備していなかった、あさってのワークショップの準備をする。準備をしながら思い至る。先々の講演や公演の準備が不十分だから、こんな夢を見るのかも。

幸せの4つの因子のうちのひとつは「あなたらしく!因子」(人の目を気にしない独立とマイペースの因子)だなんていっておきながら、思いっきり人の目を気にする夢だったなあ。そういう自分を戒める夢だったのか。

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コメント

[C31]

SDMが一人の人だとしたら、すごく周りの目を気にしている気がします。
  • 2013-12-12 22:05
  • 橋爪
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プロフィール

Takashi Maeno

Author:Takashi Maeno
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)ヒューマンシステムデザイン研究室教授
慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長兼務
前野隆司

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