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こりとはり(凝りと鍼)

関西医療大学の黒岩共一先生を訪問し、鍼(はり)治療を初体験。和鍼は細く、刺した瞬間がほとんどわからないほど。凝っている背中と首に鍼を20本ほど打っていただいた。凝っている所に鍼が届くと、ず〜んと重い感じがする。

驚いたのは、東洋医学の教授なのに、西洋医学的だったこと。部屋に経絡(けいらく)の図があったので、「経絡って、本当は体の中にないんですよね?」と尋ねると、「つぼの多くはプラシーボ、迷信だと思います」と答えられたこと。若い頃、学会で「鍼は細胞を破壊する」という発表をして、数十人を敵に回して孤軍奮闘したなど、いろいろな武勇伝を聞かせていただいた。こういう方が西洋医学と東洋医学をつなぐのだと思った。

普通の痛みは、侵害受容性疼痛(傷があることによる痛み)。患部を触ると痛いので、触ろうとは思わないのがふつう。
一方、凝りとは、機械受容性疼痛(痛覚の受容器が過剰反応することによって生じている痛み)。その(原因ではなく)結果として、筋肉が固くなる。機械受容性疼痛の多くは、触ってもいたくない。むしろ、気持ちいい。つまり、傷による痛みとはメカニズムが異なる。なお、傷による痛みが治りかけているときにも、機械受容性疼痛は生じる。むずむずする感じ。

よって、黒岩先生のお考えでは、鍼とは、機械受容性疼痛が生じているときに、骨と筋の境界にある患部の細胞を直接破壊し、体がそれを修復しようとする作用を利用して痛み(凝り)を軽減させるものだという。論理的で納得感があった。

痛みなどの感覚の位置は視覚による確認ができないと間違いやすいというお話も興味深かった。上の歯が痛むのに下の歯と感じたり、心臓の病気なのに背中が痛いと感じたりすることはよく起こるという。足のある指がかゆいのに、他の指がかゆいと感じたり。目で確認すると急に正確な位置がわかるものなのだそうだ。なるほど。

黒岩先生と

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