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本田亮氏と兼松佳宏氏の講演

今日は印象深い講演を2つ聞いた。

ひとりめは、元電通の本田亮氏。海老名にある、ある会社での講演会にお邪魔した。
「プロとアマの違いはスピード」「企画は人より先に出す」「課題はその場で解決し持ち帰らない」「時間がなく予算がないときはチャンス(そういう仕事は自由度が大きいのでやるとその人の代表的な仕事になることが多い)」「仕事はたくさんした方が自由になれる(ある仕事に飽きたらほかの仕事をすればいい)」「会議に参加している人の80%はチェックマン。20%のアイデアを出す人になれ」「会議で重要なのは最初の3分の1(そこに集中せよ)」「プレゼンはうまくなくてもいい。本当に企画が面白いと思っている気持ちを伝えればいい」「ASI調査で満点の企画は話題にならなかった。欠点があってもいい。欠点を修正するより、いい点をのばせ!」「初体験にこそ価値がある。何度も同じことを繰り返すな」「昨日の自分と今日の自分の違いにフォーカスせよ」「夢が実現するとき、扉はゆっくりとは開かない(開かないように見えてもあるとき急に開く)」「年齢を重ねたら、カタカナの職業よりも”家”の職業を(作家、写真家...)」「いいアイデアは、距離感があるのに納得性がある」「アイデアはシンプルじゃなくちゃいけない」示唆に富んでいました。というか、示唆の連発。人生を堪能している方でした。

ふたりめは、greenz.jp編集長の兼松佳宏氏。我が慶應SDMの公開講座。greenz.jpでは、「ほしい未来は、つくろう」をキャッチフレーズに、社会課題を自分の問題として解決する活動を毎日2本ずつピックアップするWEBマガジンを発行。ソーシャルデザインのムーブメントを作った兼松氏の今回の講演は「空海とソーシャルデザイン」。空海が行ったことは日本のソーシャルデザインの先駆的事例であるという深い話。「社会を変えるのではなく未来を作る」「自分への見返りではなく、未来への贈り物を」「自分のまわりから変えることをはじめる」「ぜんぶ、もうひとりの自分(他人も自分だと思えば利他的になれるということ)」「大欲(自分のための欲ではなく、社会のための大きな欲求)は持て」「すでに優しさを受け取っている、と考えればみんなに対して優しくなれる」「山中に楽あり」「吸ってから吐くのではなく、吐いてから吸う」若いのに達観している方だなあ、と思った。空海の生まれ変わりのよう。

おふたりに共通しているのは、ポジティブに、自分の周りから、できることから社会にインパクトを、という姿勢。それから、何より、エネルギッシュに生を楽しんでいる姿。おふたりとも、幸せの4因子を満たしておられる。今日は楽しい日でした。出会いに感謝。



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プロフィール

Takashi Maeno

Author:Takashi Maeno
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)ヒューマンシステムデザイン研究室教授
慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長兼務
前野隆司

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