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全体最適と部分最適について思うこと

武蔵小杉駅は、東横線・目黒線・南武線と、横須賀線と間の乗り換えが不便。先日も、外国から来られたお客様が驚いておられました。

図のように、東横線・目黒線のどちらか一方の武蔵小杉駅を、このように横須賀線の方に近づければいいのに、と思いませんか? そうすれば、東横線か目黒線に乗っていて、横須賀線に乗り換えたい人は、前後の駅(新丸子、元住吉など)で横須賀線側に行く電車に乗り換えればいい。

武蔵小杉の提案

しかし、実際には難しいのでしょうね。まず、土地の取得や工事費など、資金の問題があるでしょう。何より、東急にとっては、大金をかけて便利にした結果、客を横須賀線に奪われるというデメリットが大きいので、実行に移す話には極めてなりにくいのでしょう。縦割りにより全体最適が目指されない結果、市民にメリットのある形にならない一例ですね。

そういう意味では、リニア新線は東京どまりではなく、成田、羽田まで行くようにしてほしい。そうすれば、空港と都心のアクセスも便利になるし、海外から来た方が地方に行く場合にもスムーズです。しかし、JRとしては客を飛行機に奪われるのはデメリットなので、リニア成田駅は実現しにくいのかもしれません。

話を世界平和や環境問題に向けても同じことがいえます。各国は自分にとってのベストを目指す。世界全体としての利益のことは誰も考えない。もちろん国連はありますが、残念ながら国家を超える力を持つわけではない。もっと全体を統轄する組織に権限を委任できればいいのに。そうすれば、世界中の軍隊は国連軍だけ、各国の武器配備は違法という平和世界も想像できます。世界中の人が一律の環境税を払って地球環境を守ることもできます。

消費税の議論も似ています。自分の世代だけが得をする部分最適と、孫子の代に返済すべき借金を減らしておくべきと考える、時代を超えた全体最適。

もっと、全体最適を考える人が増えるような仕組みをデザインしたいと常々思っています。

(注)ちなみに、一般的によく使われる「全体最適」という言葉を使いましたが、厳密には、全体最適という言葉には限界があります。「システムには最適解がある」という考え方における用語だからです。厳密には、社会の問題は、最適解を求めることができない不良設定問題、不良定義問題であるので、「全体最適」というよりも「全体としてよりよい解」という方が、学問的には正確です。以上、補足説明でした。

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