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2020年東京オリンピック決定

ブエノスアイレスで開催されている国際オリンピック委員会(IOC)総会において、2020年夏季五輪・パラリンピックの開催地が東京に決定。

慶應SDM特別招聘教授の谷口智彦先生は陰の立役者。現在、内閣審議官。安倍首相のスピーチライターとして知られている。今回の安倍首相のスピーチも谷口先生によるものであることは間違いないだろう。

BBCの記者も絶賛。日本のプレゼンが、3つ(東京、イスタンブール、マドリード)のうちベストだった。安倍首相が冒頭でフクシマをhead onで扱ったこと、しかもpassionateに、自分が保証する、と言ったこと。あれが委員たちを説得した、という。

さすが、谷口先生。プロが認める、システムとしてのスピーチデザイン&マネジメント。今回の影の功労賞。というか、日本の英雄ですね。谷口先生、ありがとうございました! すばらしいです。



2013年9月7日ブエノスアイレスIOC総会における安倍晋三総理の発言(正本英語)

委員長、ならびにIOC委員の皆様、東京で、この今も、そして2020年を迎えても世界有数の安全な都市、東京で大会を開けますならば、それは私どもにとってこのうえない名誉となるでありましょう。
フクシマについて、お案じの向きには、私から保証をいたします。状況は、統御されています。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも、及ぼすことはありません。
さらに申し上げます。ほかの、どんな競技場とも似ていない真新しいスタジアムから、確かな財政措置に至るまで、2020年東京大会は、その確実な実行が、確証されたものとなります。
けれども私は本日、もっとはるかに重要な、あるメッセージを携えてまいりました。

それは、私ども日本人こそは、オリンピック運動を、真に信奉する者たちだということであります。

この私にしてからが、ひとつの好例です。

私が大学に入ったのは、1973年、そして始めたのが、アーチェリーでした。一体どうしてだったか、おわかりでしょうか。

その前の年、ミュンヘンで、オリンピックの歴史では久方ぶりに、アーチェリーが、オリンピック競技として復活したということがあったのです。

つまり私のオリンピックへの愛たるや、そのとき、すでに確固たるものだった。それが、窺えるわけであります。

いまも、こうして目を瞑りますと、1964年東京大会開会式の情景が、まざまざと蘇ります。

いっせいに放たれた、何千という鳩。紺碧の空高く、5つのジェット機が描いたオリンピックの輪。何もかも、わずか10歳だった私の、目を見張らせるものでした。

スポーツこそは、世界をつなぐ。そして万人に、等しい機会を与えるものがスポーツであると、私たちは学びました。

オリンピックの遺産とは、建築物ばかりをいうのではない。国家を挙げて推進した、あれこれのプロジェクトのことだけいうのでもなくて、それは、グローバルなビジョンをもつことだ、そして、人間への投資をすることだと、オリンピックの精神は私たちに教えました。

だからこそ、その翌年です。日本は、ボランティアの組織を拵えました。広く、遠くへと、スポーツのメッセージを送り届ける仕事に乗り出したのです。

以来、3000人にも及ぶ日本の若者が、スポーツのインストラクターとして働きます。赴任した先の国は、80を超える数に上ります。

働きを通じ、100万を超す人々の、心の琴線に触れたのです。

敬愛するIOC委員の皆様に申し上げます。

2020年に東京を選ぶとは、オリンピック運動の、ひとつの新しい、力強い推進力を選ぶことを意味します。

なぜならば、我々が実施しようとしている「スポーツ・フォー・トゥモロー」という新しいプランのもと、日本の若者は、もっとたくさん、世界へ出て行くからです。

学校をつくる手助けをするでしょう。スポーツの道具を、提供するでしょう。体育のカリキュラムを、生み出すお手伝いをすることでしょう。

やがて、オリンピックのたいまつが2020年に東京へやってくるころまでには、彼らはスポーツの悦びを、100を超す国々で、1000万になんなんとする人々へ、直接届けているはずなのです。

きょう、東京を選ぶということ。それはオリンピック運動の信奉者を、情熱と、誇りに満ち、強固な信奉者を、選ぶことにほかなりません。スポーツの力によって、世界をより良い場所にせんとするためIOCとともに働くことを、強くこいねがう、そういう国を選ぶことを意味するのです。

みなさんと働く準備が、私たちにはできています。

有難うございました。
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