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幸せの学校(SDM: Shiawase Design & Management)

今日のSDM特別講義はイーソリューションズの佐々木経世社長(慶應SDM特別招聘教授)の「世界の最重要国家戦略である「スマートシティ」~日本が世界で勝ち抜くためには~」。

スマートシティーのために1対1の協業ではなく多対多の連携が重要という話や、日本には優れた要素技術がたくさんあるという話にも共感したが、何より感銘を受けたのは、すべての企業活動は人々の幸せのためにあり、それを第一義的に考えた全体最適システムを構築すべきであるということ。人間中心システムデザイン。

僕自身、ここ慶應SDMで「人々の幸せの体系化」を志して以来5年が経ち、ようやくその骨格は見えてきたので、今の課題は、「では、それをいかに企業や地域の活動につなげるか」ということ。幸せの条件「自己実現と成長」「つながりと感謝」「まえむきと楽観」「独立とマイペース」を、いかに技術システム、サービスシステム、社会システム、人間システムに埋め込んで、「これをやっていたら/使っていたら、おもわず幸せになりました」という好循環が作り出せるような具体的なシステムのアウトプットにつなげるかということ。

そう思いながら協生館3階(学生が学ぶスペース)を歩いてみると、たくさんの学生が、楽しそうに(!?)ディスカッションしている。SDMとは、システムデザイン&マネジメントであると同時に、幸せデザイン&マネジメントの実践なんだなあ、と幸せな気分になった。こんな大学院、他にない。

同時に、大きな夢が頭をもたげてきた。もっとSDMを世界に広めたい。そのためには、もっとSDM学を洗練したい。もっと、明確なアウトプットがたくさん出るような、理想の学校を作りたい。やるべきことはまだまだたくさんありますね。

もちろん、SDM学を構成する学問(モデリングとか、システム論とか、インテリジェンスとか、いろいろあります)の進歩も極めて重要。だが、今日思ったのは、もっと徹底的に人間に重点を置いた理想のコミュニティーを作れないか、ということ。町とか学校とか、活動とか、ゼロからデザインさせてもらえれば、今の慶應SDMを拡張した形で、理想のコミュニティーをデザインできるのではないかと思うんですが、だれかやらせてくれないかなあ。ビジョンはあります。グッドプラクティスも知ってます。これができれば日本が変わります。SDM(幸せデザイン&妄想!?)でした。

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プロフィール

Takashi Maeno

Author:Takashi Maeno
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)ヒューマンシステムデザイン研究室教授
慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長兼務
前野隆司

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