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専制国家の指導者の方へ、という文章を書いてみました(DeepLで英語と中国語にも訳してみました)。どこか特定の国を対象とした論考ではありませんが、例として中国を挙げています。理想論だといわれるかもしれませんが、理想を論じないと理想的な社会はやってこないと思うので、書いてみました。専制国家の指導者の方へ現代社会において、自由主義国家と専制主義国家の争いが徐々に明確な時代の中心軸のひとつになってきました。...
サンデー毎日で連載しています「みんなのウェルビーイング」。21回目の今回は、2024年4月に武蔵野大学に開設するウェルビーイング学部ウェルビーイング学科についての想いを書きました。ウェルビーイングをどう教育すべきか!? ぜひ読んでみてください!ウェルビーイングをどう教育すべきか!?ウェルビーイング(幸せ、健康、心と体と社会の良い状態)についての連載を重ねてきましたが、ウェルビーイングにあふれた世の中を作...
拙著『思考脳力のつくり方 仕事と人生を革新する四つの思考法』(角川oneテーマ21、2010年)の47〜48ページに載っているバッソらの研究結果。システム思考ができる人ほど幸福で楽観的まず、図1を見ていただきたい。イメージを覚えていただけただろうか。次に、図2の二つの図を見ていただきたい。よろしいだろうか。では、図2の(a)と(b)は、どちらが図1に似ていただろうか? 考えを、直感的でいいので、お答えいただき...
2021年慶應SDMヒューマンラボ主催オンライン公開講座シリーズ 前野隆司×安藤礼二「お坊さん、教えて!」〜お坊さんに学ぶ仏教のイロハ〜動画と記事が上がっていますので、まとめ記事を作ってみました。ぜひご覧ください。奥深い仏教の基礎について学んでおくことは価値があると思います!第1回 真言宗https://www.youtube.com/watch?v=yamm9fIc9rshttps://online.samgha-shinsha.jp/contents/4e7032933f87第2回 天台宗https://ww...
ウェルビーイング学会のホームページができました!こちらです!https://society-of-wellbeing.jp/...
日本経済新聞夕刊の人間発見というコーナーに、2022年4月11日(月)から15日(金)まで5日間にわたって「幸せはどこにある」と題して取材記事を掲載していただきました。ただし、新聞って、本人によるチェックができないんですよね。このため、細かいことを言うと誤りも多々あります。すこし訂正します。①一番下の段企業の目的は利益を上げることですが→企業の目的は利益を上げることだと考えられがちですが②「皆の役に立つから医...
中島岳志「なぜ今、利他なのか」中島岳志(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)これは面白い。インドの言葉の与格。昔、インドの方々に受動意識仮説の話をしたら、それは当然そうだろう、と、言われて驚いたことの謎を解くヒントがここにはありますね。ヒンドゥー教と仏教の違い、大乗仏教と上座部仏教の違いなどの話もわかりやすいです! 納得。共感。会ってみたい!...
書家の嶋田彩綜先生に、作品制作のための書き方のご指導をしていただきました。先生の言葉集。「手で書いてはいけません。(立って書くとき)丹田の動きが膝から筆へと伝わるように」「丹田から自由に出て来る自分のエネルギーを書にする。自分を信じて」「二度と同じ作品はない。前にうまく行ったから同じようにしようという気持ちは捨てて。形を良くしようとしてはいけません。形のことは忘れ切る」「前野さん、わかりますか?」...
「なんくるないさ」の本当の意味を知っていますか?沖縄方言の「なんくるないさ」。本当は、その前に「まくとぅーそーけー」が付くのだそうです。先日、沖縄の金城さんという方から教えていただきました。幸せの因子分析をした私の研究では、幸せの4つの因子のひとつとして、なんとかなる因子(前向きと楽観の因子)という因子が求まりました。これがまさに「なんくるないさ」ですね。では「なんくるないさ(なんとかなる)」はど...
2021年7月にfcebookで毎日「ウェルビーイング・チャット・チャレンジ」という活動を行いました。ウェルビーイングに関連する31個の問いへの答えをコメント欄にみんなで書くチャレンジです。たくさんの方々からすてきなご回答をいただきました。ありがとうございました。心が温まりました。読んでいるだけで幸せでした。人間って、すばらしい。そこで、全チャレンジのフェースブックURLをここに掲載します。いろいろな方のすてきで...
ログミー(logmi)に僕の記事がまとまってアーカイブされていることを発見。https://logmi.jp/persons/3608ご覧ください!1. 2017年11月14日に開催されたウイングアークフォーラム2017東京での講演内容。働き方改革から幸せな会社の事例まで、かなり詳しいです。幸せな社員は創造性3倍、労働生産性1.3倍働き方改革における幸福度の重要性を説くhttps://logmi.jp/business/articles/2434102. 2019年08月27日に開催された「人材育成...
紫竹おばあちゃん、ありがとう。2013年に出した『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』 (講談社現代新書) の228ページから230ページまで、北海道の紫竹ガーデンの紫竹昭葉さんのお話しを書きました。美しさと幸せの例として。その紫竹おばあちゃんが、2021年5月、永眠されました。94歳でした。https://www.asahi.com/articles/ASP563PY1P56IIPE001.html天に召されたのは、自宅の庭で日課の作業をしているときだったそうです。左手...
大坂なおみ選手が全仏オープン試合後の記者会見を拒否。敗者へのインタビューが苦痛であると表明。これに対し、4大大会の主催者側は、4大大会からの追放も示唆。もやもやしますね。5/31のこのニュースに対し、松岡修造さんは報道ステーションでのニュースの中で、理解できないので本人からの説明を望むと答えていました。錦織圭さんもNEWS23の中でやや理解できないというようなニュアンスも表明していました。もちろん、ふたりとも...
「お坊さん、教えて!」、始まりました。4月から12月まで、様々な宗派のお坊さんに以下のことをお聞きしていく予定です。•あなたの生い立ちは? なぜお坊さんになられたのですか? 最初からなりたかったのですか? あなたの活動は? 特に、宗派を超えた活動や、宗教を超えた活動は?•あなたが根源的に目指すことは? 世界平和? 自己の充実? すべての物質の安寧?•あなたの宗派の教祖はどんな人? 成り立ちは? あなたの宗派が根...
日本経済新聞の「やさしい経済学」で2020年10月29日から11月12日まで10回の連載を行いました。タイトルは、「幸せ中心社会への転換」。アメリカ・ファーストと言った大統領が4年で去ることがほぼ確実となった今日この頃ですが、「自分・ファースト」ではなく、「みんなの幸せ・ファースト」な時代へと転換すべき時が来ているのだと感じます。世界経済フォーラムのシュワブ会長も言いました。「2021年の年次総会(ダボス会議)のテ...
【あなたが足の薬指だったら】想像してみてください。あなたが足の薬指だったとしたら。想像できるでしょうか。いつもあなたと一緒にいる大切な薬指のことですから想像できますよね。あなたが足の薬指だったら、足の中指のやつ、俺より大きくて生意気だなあ、と妬みますか?足の小指、へへーん、ちっちぇーなー、と見下しますか?反対の足の薬指を見て、ライバルだから蹴落としてやると思いますか?手の薬指を見て、なんだか華やか...
先日、東京青年会議所のイベントに動画出演しました。好評だったとのこと。うれしいです。出演した動画は公開されています!シェアします! ご覧ください!①科学的根拠に基づく幸福学 https://youtu.be/fEI49A-zkuA②新しい豊かさの価値≠経済成長https://youtu.be/4TWM5bZfVv4③新たな中長期ビジョン×幸福学https://youtu.be/bgwmq6V5340④JCメンバーの幸福度分析https://youtu.be/v7kXzyY7lZk...
今朝の散歩。今日も世界は美しい。農耕革命前の旧石器時代人は、足るを知る生活をしていた。日本で言えば、縄文人。縄文人は平和裡に暮らしていたと言われているが、狩猟採取生活では富を蓄えられないから、人々は平等に、力を合わせいたわり合いながら暮らしていたのではないか。1万年前に農耕革命が起こった。人々は定住し農耕と牧畜を始めた。村ができ、富を蓄積できるようになり、格差が生まれ、権力争いが生まれた。さらに、3...
【「成人発達理論」と「ティール組織」についての考察】ティール組織を目指すべきではない。『ティール組織』という本で有名になった組織論は、もともとはロバート・キーガン、ケン・ウィルバー、カート・フィッシャーなどの成人発達理論に基づいている。つまり、「成人の心がそのレベルに発達した人ばかりで作る組織は、その形態になることが可能だ」という話なのである。心がそのレベルに達していない人がそれを目指すべきではな...
今朝の日経新聞。「幸福な職場」という挑戦。企業が従業員の「ウェルビーイング(幸福)」の向上を競う時代が来た、とあります。来ましたねー。...
Joanna Macy の2016年の映像「ジョアンナ・メイシーとグレート・ターニング(大転換)」が期間限定で公開されていたので5回くらい見た。期間限定と言われると見たくなるものですね(笑)。とても共感したし、おっしゃる通りだと思ったが、5回も見ると自分の考えとの違いも見えてきた。Joannaは仏教の例を挙げて(しかしバランスよくキリスト教の例も挙げて)、東洋思想への理解を示しているが、やはり最終的な立脚点は当然のことな...
「人々の幸福を中心とした経済に考え直すべき」資本主義の「リセット」議論を WEFシュワブ氏21年のダボス会議テーマに2020年6月3日 13:04 シュワブ会長による「グレート・リセット」。戦後資本主義は時代遅れ。そして、「人々の幸福を中心とした経済に考え直すべきだ」とあります。次の世代への責任を果たし、弱者を支え、環境に配慮し、イノベーションを起こすべき。才能主義、社会的市場経済、ESG重視になるべき。おっしゃると...
外出自主規制をして新型コロナの蔓延を防ぎ、図1の破線ではなく実践のように拡散を抑制しましょうという議論をよく目にする。確かに、ピークが大きくなると医療崩壊の危険があるから、ピークを小さくすべきである。しかし、前から気になっていたのは、なぜ図2ではないんだろうかということ。図1は、集中的にコロナにかかる人は減らすけれども、結果的にかかる人の総数は変わらないように誘導するということも表しているように見て...
今日、散歩しながら考えたこと。日本政府は何をしているんだ! と怒っている人たちがいる。これから世界中で怒りのパワーが増すのだろうか。政治不信が分断を生み、経済悪化が不安を高め、人々は怒りと不安と悲しみに支配されるのだろうか。新型コロナウィルスから見ると、彼らはそこに近寄った人と共生しているだけ。だれとも戦ってはいない。人も、戦う必要はない。各人は、各人で判断し、各人として正しく対応すればいい。人々...
2020.4.1。ウェルビーイング大学、開校します!エープリルフールじゃないよ。オンラインサロンの名称変更です(笑)これまで 「Well-Being Design Salon」と呼んでいたオンラインサロンが、4/1より「オンラインサロン ウェルビーイング大学」に名前を変えて、再スタートします。メンバーはみんな新1年生!誰もが違いを認め合い、尊敬し合い、高め合う、争いのない幸せな世界を創りたい。そんな世界を創るために、みんなで知恵を結...
今日、妻と話した。どうして人は「理想を想像できる」のに「理想的に振る舞えない」のだろう? 私たちは、どうすればいいかをとっくにわかっているのに、どうしてそれができないんだろう。トイレットペーパーとか食料を買い占めるのってかっこ悪いってわかるのに、なぜ買い占めてしまうんだろう。誰かの発言の揚げ足を取ったり嘲ったりするより、それぞれの発言の素晴らしさを称えあって尊重する方が建設的なのに、なぜ批判だらけ...
「今さえよければそれでいい」社会が“サル化”するのは人類が「退化のフェーズ」に入った兆候という内田樹さんの記事を読んで、賛同する面もある一方、違和感も感じました。内田さん曰く「“サル化”というのは「今さえよければそれでいい」という発想をすることです。目の前の出来事について、どういう歴史的文脈で形成されたのか、このあとどう変化するのかを広いタイムスパンの中で観察・分析する習慣を持たない人たちのことを“サ...
英語では最近は「disabled」ではなく「challenged」と呼ばれる。日本語も「障がい者」ではなく「挑戦者」にすべきではないか。そのようにfacebookに書いたら、障がい者の友人から、「はい、私もchallenged」と名乗っています、という返事が来た。はい、それでいいのですが、私が言いたかったのは、日本語の「障がい者」という単語自体をそもそもやめて、日本語でも「挑戦者」と呼ぶことにしましょうよ、という提案です。英語の「ch...
2019年9月、『ティール組織』の著者フレデリック・ラルー氏が来日した。私は運良く9/13の講演会のみ参加できたのだが、9/14に500人が集まった講演会で、ラルー氏が以下のように述べたことが話題になっている。「あなたが目的(purpose)を発見するのではなく、目的があなたを発見するのだ」と。目的は、用意のできている人のところに降りてくるのだという。これについて考えを述べたい。基本的な方向性には賛成なのだが、スピリチ...
あるT大教授と話していたときのこと。T大教授曰く。「歴史とは、政治が宗教を人心掌握のために利用してきた歴史ですね。」なるほど。賢い人はそうみるのか、と感心したが、言い返してみた(笑)。「いやいや、為政者は、宗教を利用したのではなく、本当にその考えに心から賛同していて、これを広めることが世のためだとピュアに考えたからこそ広めた、という可能性もあるのではないですか?」T大教授「面白い考え方ですね。しかし...